牛枝肉の初セリ、ご祝儀相場はキロ3500円と昨年より100円安値

  1月11日午前11時20分から八重山食肉センターでJAおきなわ八重山地区畜産振興センターによる平成31年(2019年)の牛枝肉の初セリがおこなわれ、上物とされるBMS値5以上の14の枝肉が上場。

黒毛和種の去勢牛441キロがキロ3500円の最高値を出した。

 この日、初セリの式典が行われ、JAを代表して山城隆則JAおきなわ八重山地区本部長があいさつに立ち、
「初セリにふさわしい質量兼備した牛が揃いましあ。石垣牛にふさわしい価格での取引をお願いしたい」
と購買者に呼びかけ、
「現状に満足することなく、輝かしい未来に向かって、石垣牛の定義を遵守し、石垣牛の魅力を国内外に発信するために、生産者、JA、関係機関が一丸となって、取り組んでいきたい」
と、述べていた。

 また祝辞が中山義隆石垣市長からあり
「昨年は石垣牛肥育部会が日本農業賞特別賞を受賞し、また黄綬褒章に酪農の伊盛牧場と、畜産のとー家ファーム司とダブルで受賞は、喜びに堪えない」
と述べ、昨今は
「肥育元牛の高騰、配合飼料の高止まりと、厳しいものがありますが、今後とも消費者ニーズに応えて、石垣牛生産に一層研鑽していただきたいと思います。行政としましても優良元牛肥育補助事業で支援していく所存です」
と激励していた。
 このあと、比嘉豊JAおきなわ石垣牛肥育部会部会長が、乾杯の音頭に立ち
「購買者の皆さま、今年もJA石垣牛をご愛顧賜り、部会員ひとりひとりに生産、再生産できる力を与えてくださるよう切にお願い申し上げます」
と添え、一同の健康祈願をしながら祝杯を挙げていた。

 このあと、上場された14頭の牛枝肉のセリがおこなわれ、セリ人の声が会場に響き渡る中、次々にセリ落とされた。キロ3000円を越えた落札には、周囲から自然に拍手が沸いて、会場の空気を盛り立てていた。

 セリの後、比嘉部会長は
「きょうは、ご祝儀相場も加わって、良い値で取引されました。昨年は肥育牛の出荷数は約780頭で、今年は1000頭を目指していきたい。一昨年の子牛の値に比べて10万ほど下がっていて、それが肥育にも影響するのがわかっていました。また夏場に比べて冬場は観光客が減る傾向もあり、この時期全体的に低迷しました。(昨年12月30日に発効された)TPP(環太平洋パートナーシップ)で36%の関税の壁を、16年かけて9%にすることが決まり、今年1月5日から26%になっています。TPP発効の影響がはじまっています。今後はこの厳しい状況には、コスト削減を含めた取り組みで、対処していきたい。」

と述べていた。

 なお、昨年の初セリ最高値キロ3600円に比べれば、若干の安値となった今年の初セリの最高値だが、届かないながらも迫る値だったことは良かったと比嘉部会長は述べていた。
 
 (流杉一行)

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