石垣でイチゴ栽培 ジルカス市民講座に約70人 大人気

 12月12日午後7時から石垣市健康福祉センターの2階研修室で第52回熱研市民公開講座が開催され、「石垣島でのイチゴ栽培」と題して国際農林水産業研究センター(通称「熱研」)の中山正和研究員がイチゴ栽培の講演を実施。人気の果物イチゴの生産の八重山での可能性が分かるとあって、約70人の市民で会場は一杯となっていた。

 イチゴはどんな作物で、溶液栽培の方法や、そのための環境制御の方法などのほか、最新の農作物の栽培方法を編み出す、「知」の集積と活用の場による研究開発モデル事業について、イチゴの最新のシステムが紹介されるなど、イチゴ栽培を平成28年から令和2年までの5年間ジルカスがやってきた内容も披露され、そのまま今も継続してイチゴ栽培に最適な環境制御に取り組んでいる状況を説明。

将来的には石垣島で独自な種を生み出すところまでできればと、イチゴ栽培での可能性の関し夢のある話も告げられていた。

ただ、高温環境(25度以上)では花が咲きずらいのがイチゴ栽培のデメリットとのことで、ハウスでの冷却の方法が紹介され、上記の事業で10アール当たりの収量が全国平均よりもジルカスでは高く取れたことを発表。来場者の期待が高まっていた。ただ、水耕によるハウス栽培とあってコスト高が気になるところ。

来場者からは、コスト高が気になるという声も聞かれ、質問コーナーでは電気代がいくらかかっているかという具体的な質問が出るなどして、関心の高さも垣間見られた。


(流杉一行)

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