夏休みを控えて海保が終業式で海保部長表彰

 7月20日は市内小中学校および高校では終業式が行われた。そんな中、午前11時30分石垣市立石垣中学校終業式の冒頭、石垣海上保安部の遠山純司部長から石垣中学校3年中村天滝(たかよし)君へ海難救助にかかる石垣海上保安部長表彰がおこなわれた。中村君は、6月30日八島フェリー岸壁から誤って海中に転落した67才の男性を発見。直ちに付近の船舶の船長にこれを知らせた。知らせを受けた船長はまもなく男性を救助。中学生の素早い判断で人命救助できたことから、石垣海上保安部長遠山純司氏が感謝状として海上保安部長賞を中村君へ贈呈した。

 全校生徒が見守る中、中村君が勇気ある行動を素早くとったことを讃えるとともに、明日から夏休みに入る全校生徒に対して、水難に注意し、また水難にあった人を見たら、すかさず通報することをお願いしていた。

八重山の「美しい海を悲しい海にしてほしくない」と呼びかける遠山部長。八重山への思いの深さも出た表彰だった。

 中村君は、その日、釣りに出たところに、停泊する船のブイに掴まっている人を発見。急いで近くのダイビング船に落ちた人が居ることを告げにいった。聞けば、中村君の父親も人を助けて表彰されているという。親子で持てたのはうれしいともいう中村君。お父さんに何か言われたか問うと、「すごいな」と褒められたという。

(流杉一行)

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