本マグロを刺身屋で第2弾 令和元年に海の宝石の刺身初売り

 令和元年5月1日、八重山漁協では午前7時すぎから、すでに岸壁に付けられた漁船から順に水揚げ作業がおこなわれ、ゴールデンウィーク真っ最中の繁忙の一日となっていた。

 昨日平成最後の30日は漁協はお休みで、1日の令和元年のこの日、本マグロを積んだ漁船が到着。

 第一稜丸が1本、第8源丸が4本、宏徳丸7本、日の丸7本の計19本が水揚げされ、豊洲をはじめ、熊本、京都など、本土各地の市場に空輸されたほか、日の丸の2本が地元の店5店舗へ分け合って出された。

 また宏徳丸や源丸は自ら経営する刺身屋で販売される。

 この日、正午から販売を開始したえいこ鮮魚店では、あっという間に大トロ、中トロは売り切れ、午後3時頃にはまだ残る赤身が1000円パックで販売されていた。

 午後4時半頃から、平得の源丸さしみ店では赤身を販売。午後6時頃には上原鮮魚店でも販売がスタート。令和のホンマグロの初売りなのだが、令和の初売りを表示する店はなく、そこはゴールデンウィークの大奉仕といったところ。

 入手後、すぐに捌いて、店頭に出したえいこ鮮魚の店主与那城えいこさんは「ホンマグロを買うお客さんは、どこかうれしそうに見える。その様子がうれしくて、年に一度は、こういうふうにホンマグロを提供したい」と、話していた。

 なお、5月2日には、午後1時から仲田鮮魚店で、昼過ぎには公設市場内のばんな鮮魚で、登野城の石垣島水産直売所では午後3時から本マグロが販売される。

 今日と明日、冷凍されない生の本マグロの味が体感できる機会が、今年のゴールデンウィークに発生している石垣島は、まさにゴールデン級の得難い期間になっている。

(流杉一行)

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