川面に歓声 宮良川の川下り

 6月18日、宮良小学校の体験学習「第44回われら探検隊・川下り」が開催され、宮良小学校6年生児童が、宮良川のマングローブ地帯上流の赤下橋を出発点に河口までイカダに乗って川を下り、探検を楽しんだ。

 午前6時に赤下橋で出発式を実施した後、3台のイカダに乗った児童らは、ゆっくりと流れる宮良川の水面に櫂を入れ、河口の石垣島観光の裏の浜を目指して、漕ぎつづけた。

 午前9時半頃には、宮良橋付近に到着。9時ころから待っていた1年生から5年生がパーランクーをたたきながら、6年生を出迎えていた。

 同じ体験を小学6年の時にやったという40代の父兄のひとりは、「いい思い出になると思います」と、小学生の頃に櫂を漕いだ初めての体験を思い出していた。

 この日は応援するお年寄りの姿もあり、「いいですね。元気でうれしいですね」と、満面の笑顔で子供たちの勇姿が見られたことを喜んでいた。

 宮良川河口の浜に到着すると、子どもたちは3時間以上の探検の達成感を実感して喜びの声をあげていた。

 地域の豊かな自然に触れ、仲間とともに探検に挑戦した思い出が、学校と父兄と地域の人々の協力で、今年も無事刻まれた模様。

 川下りの最中に、観光客が漕ぐカヌーがいくつか通過する様子が宮良川で見られたほか、ガザミ取りの舟も現れて、宮良川周辺の様子も橋で待つ児童たちは観察できた模様。

 時折、ボラなどが群れて水面に波を立てるなどすると、「あ、魚だ」と、群れの様子を発見する児童もいて、いろんな刺激になっていた。

 この日は、1・2年生はみやら保育園とみやら子宝保育園の園児とともに浜遊び、3年生は宮良橋の下で、マングローブの自然学習、4年生は旧道を通るなどして宮良橋の歴史学習、5年生は宮良村の戦跡をめぐる宮良村の平和学習を実施。地域を教材に直に触れることで、仲間と共に様々な事象を学習、有意義な時間を過ごしていた。
 

 (流杉一行)
 

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