沖縄自動運転バス実証実験in石垣島

 6月25日午後1時半から、石垣港離島ターミナルで「沖縄自動運転バス実証実験in石垣島」の出発式が行われた。これは内閣府沖縄振興局が主催するもので、路線バスでの自動運転システムの社会実装を目指し、自動運転バスの社会適応性の調査を目的としている模様。今回、石垣市での開催となったのは、昨今急激に増大する観光客の流入で、少子高齢化が進む状況は、将来的な交通手段に危機的なものが見えることから、取り組まれることとなった。走行ルートは新石垣空港と石垣港離島ターミナルの間で、ハンドルとアクセルを自動的に制御して出発地から目的地までを自動運転するもの。

 この日、鶴保沖縄北方担当相が挨拶に立ったほか、石垣市長中山義隆氏も一言挨拶して、実験の成功を願っていた。

 この日の試乗会では、距離を全日空ホテル&リゾートまでの短縮のコースを実施して、大臣他、見学を希望した人々が乗り込んでの一号車がスタート。30分で往復予定が、かなり時間がかかった模様で、10分近い遅れを見せていた。

 係員に自転車やスローペースの車両が前に就いた場合を聞いたところ、自転車の場合は安全を優先して運転手が手動の操作で追い抜くとのこと。スローペース車両にはそれに合わせて、ゆっくり走らせるとのこと。何が起こるか分からない路上での運転は、果たして自動運転に、どこまでまかせられるものなのか。大いに関心が湧く新たな試みといえた。

(流杉一行)

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