8月4日午後1時から石垣市立図書館2階視聴覚室で八重山地区青少年育成市町会議主催の平成30年度第33回少年の主張八重山地区大会が開催され、8名の中学生が同大会に出場した。
「いま中学生が訴えたいこと」を主張するこの大会は、例年、会場の視聴覚室が満員の盛況さがある。
社会性を帯び始める発達段階の中学生が、日常に感じる社会に対する思いや、発見などが発表され、大人の側からも聞くことで新鮮に感じさせられことが多い大会でもある。
この日も多くの父兄や学校関係者が集まり、大会を見守っていた。
今回目立ったことは、自らの失敗や反省点を大勢の前で吐露して、自身の思いを率直に述べる真摯なものが多く、中学生とは思えない人として成長している姿が目立っていた。
部活動を通じて、あるいは地域の行事に参加して、母親の病死、障害との葛藤と克服、一冊の本との出会いや、ラインをしないことで仲間外れにあった気がしたことなど、中学生の日常に起こる様々な出来事から感じたこと、克服できたことなど、それぞれの経験を通じて社会に訴えたいことを述べていた。
会場からはどの主張者にも、気持ちのこもった拍手が贈られていた。
最優秀賞は、石垣第二中学校3年の知念粋加(きよか)さんの「違いを乗り越えて」が選ばれ、9月26日宜野湾市民会館で実施される第40回沖縄県少年の主張大会に出場が決まった。
優秀賞には白保中学校3年の波照間千晴さんの「限りある時間を大切に」と与那国中学校2年の前盛希望くんの「『克服』の扉の前で」が選ばれていた。
このほか、大濵花音さん(大浜中)、仲新城颯大くん(大原中)、山下青海くん(西表中)、奥松杏樹さん(伊原間中)、江原野の花さん(名蔵中)へ優良賞が贈られていた。
(流杉一行)