昆虫館による昆虫採集と標本づくり

 8月5日午前8時30分から県営バンナ公園北口管理棟昆虫館前で毎年実施されている昆虫館主催の昆虫採集と標本づくりが実施された。講師は昆虫館の館長の山田守さん。

 この日、30人の子供たちを含む約70人の親子が集まり、さっそく昆虫採集を実施。動き回るものを追いかけるのが大好きな子供たちは、大はしゃぎで網を振り回して採集。

 獲得した昆虫は、バッタや甲虫から蝶など。そのうち、蝶やトンボなどは慎重に羽をもって専用の三角の紙に包んで殺処理後、展し版に乗せて形を整えて、乾燥させる。

 子どもたちは、山田さんの指示に従い、慎重に羽をピンでとめて、きれいな形で乾燥できるように、集中して羽を整え、ピンで固定していた。

 捕獲した昆虫をすべて固定し終えると、一連の標本づくりは終了となった。このあと、展し版に固定された標本はそのまま昆虫館に預けられ、乾燥をし終える2週間後にもう一度昆虫館に来場してもらい、標本を受け取ることに。

 その際に、きれいな桐の箱に入れたい人用に、標本展示用の入れ物が販売され、大中小と3通りが販売されていた。

 子供たちにとって虫取りは、自然に接する大事な遊びであり、捕まえるために勉強することで生物の生態に詳しくもなり、その昆虫の美しさやかっこよさに魅了されるなど、体験で得られるものは、思い出にもなる。

 昨今のゲーム遊びに偏重する傾向の子供たちには、大事な体の清涼剤になりえるのでは・・・。

(流杉一行)

この記事をシェアする