11月2日午前8時55分、石垣市立川平小学校の5年1組(田中京子教諭担任)の8人が八重山漁協のセリ場を訪れ、地域の水産業の学習を深めていた。
これは川平小学校5年生の地域の水産業を学習する授業で、田中教諭によると「子ども達は魚に深い関心を持っており、親たちにもウミンチュがいても、セリ場など見たことのない子どもがほとんどで、是非、現場で関係者に質問のしながら、学習を深めようと漁協に協力を願った」とのこと。
さっそく与那嶺幸広課長から「大声をたてない」「滑りやすいので走らない」などの注意事項を受けて、セリを見学。
この日は、連日の海の荒天でアカマチなどの沖の魚が11日以上獲りにいけなかったため、久しぶりの登場でキロ3000以上の高値も見られて、セリ場は沸き返っていた。
高嶺大弥くんは「何を言っているのかわからない」と、続けざまに威勢良く値段と競り落とした人の屋号が呼ばれる声の早さに驚いていた。
セリはあっという間に終わり、子ども達はセリ長の真栄里忍さんの周辺に集合。先生が仕事で一番に気をつけていることを聞くと、「声で誰が値段をつけたか瞬時で判断します」と真栄里氏がセリの早さのコツを披露すると、子ども達は熱心に書き留めていた。
このあと田中俊継係長からセリ場周辺の施設や漁船の入港出港の様子、加工工場の役割および仕事内容などを説明してもらった。
的野浩斗くんはセリの魚を見て「おいしそうだった。仲卸になって買ってみたいと思った」と感想を述べ、喜舎場健太くんは「船に乗って魚を捕りにいきたいと思った」と魚好きなところを見せていた。
かくして小学5年生の子ども達は思い思いのセリ場の印象を胸に川平小学校への帰途についていた。
(流杉一行)