小浜島の独特な盆行事 <2018>

8月23日から小浜島の旧盆「ソーラ」が行われている。

小浜島の旧盆は、夜通しで先祖供養や現世の健康祈願を行う八重山でも独特な盆行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

南と北の各集落では、旧盆の迎え日(初日)、中日(二日目)に夜通しで朝方4時頃まで仏壇のある家庭をそれぞれ訪れ、笛・太鼓・三線・鉦鼓の楽器で念仏を演奏し、子ども達が念仏踊りを行う。

ニムチャー(念仏者)の集団は、庭の中央に無蔵念仏を演奏し唄う大人達がおり、その周りを子ども達が踊る。

中でも笛を吹く青年達が印象的。

念仏踊りを終えた子ども達は、家主からご褒美にヤクルトやミッキージュース(チューチューアイス)などを頂く。

南集落に住む目仲トミさん(94)は、小浜島のアイドル「KBG84」でもお馴染みのおばあちゃん。

子ども達が元気に踊る姿に笑顔で拍手を送り旧盆を楽しんだ。

各家では念仏踊りの後、その家の子や孫たちが小浜島の方言で自己紹介をしたり、八重山舞踊を披露したりする。

芸達者な島である。

盆3日目の今日は、深夜0時頃までにはニムチャーの家周りは終え、明日の早朝に南集落と北集落が一箇所に集まり、盆4日目の行事が盛大に行われる。

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