VERA見学会

 8月12日国立天文台の石垣島VERA電波天文台が年一回おこなわれる一般公開となり、多くの市民が同天文台を見学に集まった。この日、午前9時から午後5時までの入場者数は300人を越し、施設内は大いににぎわった。

 今回は、VERAのパラボラに登ることはせず、VERAをコンピュータで制御する体験操縦が中心となり、来場者は20m、約380トンもあるパラボラを手もとのコントローラだけで気軽に動かすことを経験。3歳の子供から大人まで巨大な天文装置を駆動させて、その醍醐味を味わっていた。

 施設内には、VERAの主たる目的である銀河系の地図作りについて解説したパネルや、VERAが観測するブラックホールや暗黒物質(ダークマター)などの解説パネルも用意され、天文好きな人が続々現れ、スタッフに次々に質問をしていた。

 天文分野での最前線の情報に携わる天文台として、このVERAがあることを、来場者は把握して、島にある存在意義を確認。銀河系の166個の天体をこの10年間でつかむことができていおり、電波望遠鏡の能力の高さを確認。

 現在、ヨーロッパの天体10億の天体が把握されているとされるも、実際は1000億の天体があるとされ、途方もない大きな規模であることがわかり、聞いた人は目を丸くしていた。
 
 
 (流杉一行)

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