5月11日午後4時から石垣海上保安部長表彰が行われ、今年3月28日にマエサトビーチ付近沖合で小学生を救出した小島葉子さんと松浦七海さんへ、賞状と記念品が贈られた。
二人は、マエザトビーチで小学生が行方不明と石垣海上保安部から救助要請を受け、水上バイクで駆けつけたところ、2人が海で浮いているのを発見。すぐに確保して、小島さんが陸に送り出すと共に、もうひとり行方不明であることを確認して、松浦さんがすぐさま水上バイクで探索。おぼれかけている小学生を発見して、救助し事なきを得た。
サンゴ礁に覆われた八重山の海浜での水上バイクによる迅速かつ的確な捜索救助作業は、日頃から海の地形に触れ、詳しくなければ難しく、まず目的地へ走らせるだけでもキケンを伴う。今回、経験20年の小島さんと2年目の松浦七海さんの連携が、小学生二人の救出に終わらず、さらに1人の小学生を救う結果を生んで、なお高い評価につながっている。
広大な海に顔だけ出す姿の発見は難しく、姿がとらえられなければ望みは絶たれる可能性が高い海難救助。スピードと地形の熟知がまず大切なことを知らされた事件とも言えそう。
(流杉一行)