4月23日午後7時過ぎ、県立石垣青少年の家が主催する「ホタルウォーキング」なるヤエヤマホタルの観察会が開催された。これは歩きながらホタルや様々な生き物を感じて楽しむイベント。於茂登岳麓の親水広場に集まった市民23人は、ゆっくりと於茂登登山道の入り口方面へ徒歩で移動。ヤエヤマコウモリがそばを飛び去り、リュウキュウアカショウビンが鳴く声を聞きながら、日が暮れて薄暗くなる中を、暗がりに馴れつつ行けば、道ばたに草影で光るヤエヤマボタルを発見。周囲には、アイフィンガーガエルの鳴き声が増え、進むほどにホタルの光りも増えていく。日は暮れ、星空が明るく星々を彩る中、ひときわ暗い場所に入ると、すでに多くのホタルを観察する人に遭遇。暗くてまったく人のシルエットも見えないが、多数のホタルの瞬きと人の声で、その多さがわかってくる。
恋の相手を探すために飛ぶホタルであれば、高い位置で飛ぶのは、まだ交尾する適期にないのかも。数多く出ている割には、どこか勢いがない。連日、この場所に来ているガイドは「昨日はホタルの出る数は少なかった」と、話してくれた。まだ多い方なのだ。
参加した女性の一人は「3年前にもこの場所に来たが、そのときはもっとたくさん見たので、今日は少ないのが残念」といいつつ「夜に山へ一人で来れないので、このように大勢で来て、皆といっしょに見れたのは、よかった」と、述べていた。
(流杉一行)