石垣市防災訓練で4333人が参加

 4月23日、石垣市では石垣市防災訓練が実施され、午前10時に石垣島南方沖に地震発生が想定された。さっそく10時3分に大津波警報が出ると、自主防災会・公民館単位での避難活動がスタート。海に隣接して建つ石垣市立八島小学校では全校生徒約250人が一斉に避難を開始。幼稚園から小学3年生までは、コンフォート真栄里まで、小学4年生から平6年生はまでは真団地の高層階まで走り、二手に分かれた八島小学校は、今度は中央運動公園を目指して移動。10時45分ぐらいで父兄が待つ地点に到着していた。

避難した八島小学校児童に聞いてみると、4年生の男の子は「4回目だから馴れています」と、あっさりしたもの。先生も「毎年実施されており、昨年から中央運動公園まで来るようになり、迅速に避難することを体で覚えています。そこが大事なところです」と、毎年の訓練が効果を出して来ている様子だった。


 (上の写真は平真小学校の避難)

 防災訓練全体では、想定された地震発生のあと、市内防災無線、FMいしがき・エリアメール・石垣市防災一斉メール・広報車両にて、緊急地震速報が流れ、石垣市がつくる防災マップで津波到達エリアの住民は、自主的に避難。避難地までの距離を体感して、いかに急ぐかを思案。早期情報の必要性を再確認していた。
明日4月24日は石垣市民防災の日で、この日も津波避難訓練が実施される予定で、23日に参加できなかった事業所や公共施設が対象で、津波避難ビルまでの避難訓練をするほか、石垣市役所は石垣小学校まで歩いて避難する予定。市長を先頭に市役所幹部が避難する模様。

この日、対策本部がおかれた石垣市中央運動公園室内練習場では、カレーの炊き出し300食や水の配布があったほか、煙体験、足湯コーナーのほか各種パネル展で防災意識を高める掲示があった。なお、この日の防災訓練には30自治防災会と11機関、石垣市民4333人が参加したとのこと。竹富町のデータは、把握出来なかったものの、石垣市も竹富町も、連絡網が電話を主体にしている以上、実際の被災時にどれだけの情報が集まるかは難しいものがある。防災本部が、自主電源、自主連絡網をどう構築できるかが、将来、鍵といえそうだ。

(流杉一行)

この記事をシェアする