石垣で今期初の共猟 9頭駆除 狩猟解禁2月15日まで 

 狩猟解禁された11月15日から最初の日曜の11月21日、沖縄県猟友会石垣地区による共猟が石垣島北部の大浦ダム周辺で実施された。
 参加したのは石垣地区猟友36人と西表地区猟友6人の計42人。参加した猟犬は13頭。

 伊原間・野底地区の農家から駆除の依頼も受けて有害獣の駆除も兼ねての共猟となった。

 朝、8時30分に伊原間の船越漁港の公園に集い、出発式をしたあと、一行42人は解体班と狩猟班に分かれて、狩猟班が伊原間湾の対岸へ車で移動。

 記者が12時頃に解体班の場所で解体中の一頭を見かけ、その後に駆除されたイノシシ4頭が運ばれてきた。その後、2頭の連絡があり、最後に2頭と計9頭の捕獲となった。

 解体場所は、フル稼働となった。

 記者のこれまでの同行取材から分かるのは、有害鳥獣駆除は、厳しい大自然との対峙そのもの。居心地よく手が入れられた自然環境を大自然と呼ぶ世界との、別格であること。

 長年狩猟する猟友らには、道なき山林も庭のようなもの。馴染みの深い森を分け入って、新人に指示。どこに谷があり、どこに尾根があるなど、細かな地形が頭にある古参の猟友。

 自然、見えてくるいつもの獣道で、イノシシが通りそうな場所に次々に人を配置。隣に配置された人が無線で互いの応答が可能かを確認しながら次々に配置していく。隣でどの位置に人がいるかを把握しなければ、発砲の方角を間違えれば、大惨事となる。

 一通り配置を終えると、狩猟するに最適な場所から猟犬が放たれ、狩猟開始となる。

 この日、捕獲された9頭は、次々に解体班が待つ解体場所に運ばれ、担当の猟友らは大忙しの一日となった。

 なお狩猟は、2月15日まで解禁される。


(流杉一行)

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