石垣島初のフットサルクリニック開催

 4月14日午後7時30分から石垣市大浜中学校体育館でフットサルクリニックが開催された。フットサルとは少人数制の屋内サッカーで、サッカーボールでゴールを狙い得点するのはサッカーと同じだが、ピッチはぐっと小さくなる競技で、サッカーの好きな人の間で人気の競技となっている。主催するのは、石垣島でサッカー・フットサル推進活動をしている株式会社喜々創造社(ジョイクリエイション)で、その代表である福原崇緒氏が企画開催するもの。福原氏は週に3回開催している個人参加型のフットサル会の「石垣ちゃんぷるー」の代表も務め、フットサル普及に尽力している。

 この日、同クリニックには、フットサル界ナンバーワンとされる現役の日本代表、森岡薫選手が講師となり、最高峰の技術に触れていた。普段から個人参加型フットサルに参加する学生と社会人約50人が参加して、パス練習、シュート練習などを、足裏で正確にボールを制御しながら、連携を加味して、森岡選手とともに汗を掻いた。午後9時からはゲームも行われ、フットサル愛好者には熱い夜となっていた。

 参加した吉田梨沙さん(27)は、「北海道に居た頃からFリーグ(フットサル国内リーグ)を見ていて、森岡選手が来るというので参加しました。身近で学べるとは思っても見なかった」と有名選手来島はフットサル愛好者に見逃せないイベントだった模様。

 なお、同社は年に一度定期的な開催を目指し、また今年中には小中学生対象の同クリニック開催も検討中で、かつまた7月にはフットサルフリーペーパーも出版予定とのこと。

 石垣島には、国内サッカーリーグのJリーグ発足のタイミングで、サッカー練習場としてサッカーパークあかんまが整備され、その中にフットサル競技場も設置されている。供用開始直後から春のキャンプにJリーグのクラブチームが来島して、この施設を活用してきたが、数年前の千葉のジェフユナイテッドのキャンプ以来、Jリーグの合宿は途絶えている。フットサル界からの合宿はいまだになく、来年のロシアワールドカップを控え、サッカー熱をもりたてる意味でも、フットサル活性化は島の振興にも大いに結びつく。同社の活躍には期待が集まるところだ。

(流杉一行)

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