オリオンビアフェスタ開催

 7月8日午後3時30分から石垣市新栄公園で、オリオンビアフェスタが開催され、4年ぶりに賑わいを見せていた。

 この日、約8000人の入場者で膨れ上がったビールの祭典は、ステージで舞台を展開するミュージシャンと、ビールの販売以外にビールのつまみになるものを売る売店などで、会場は喧騒を高めて、コロナ禍を明けつつある空気観をなお一層、漂わせていた。

 入場する場所では、身分証明を見せて、手首にリストバンドを装着。これがないとビールが買えないことになっている。
 また、泡盛などの持ち込みも禁止。そのチェックも細かに行われていた。

 久しぶりのオリオンビアフェスタは、花火が2016年から中止になっていたことも忘れて、この日に花火があると勘違いした人もある模様。新栄公園がビールを持つ人であふれる現象は、久しぶりのことでもあり、会場は大いに盛り上がっていた。

 午後7時半過ぎにはディアマンテスの登場で、会場は大いに盛り上がった。南米の軽快なビートに乗って踊りだす人もたくさんいて、暑い夏を忘れてビールに酔いしれる時間に浸っていた。

 会場には家族ずれもたくさんみられ、子どもが親といっしょにいるシーンも多く、若い世代だけでなく、中堅の世代も大いに楽しんでいた。

 久しぶりの開催からか、ステージが控えめでもあり、ビール会社も少し遠慮がちに開催する空気が見られた。会場の運営者も、どこか不安げな様子が見られたのは、やはりそこはコロナ禍拡大影響への心配。

 3年間をコロナ禍で外食が控えられて、当然、飲食の時に飲まれるビールも必然的に控えられてしまうことになった。酒類の製造業界にはつらいコロナ禍だったともいえるところだが、ここで息を吹き返すには良い夏の高温といいたいところ。

 本土では本土では大雨が連日続いて、線状降水帯の発生に怯える日々だが、八重山では、少雨傾向がいわれてもおり、熱波が・・・。これから8月に向け、乾燥が進むのか、あるいは大型台風か、どこか次なる災禍がくる気配を感じてしまう。

 目下、コロナ罹患者も沖縄は増えつつあることもあり、心配要因は増大するも、せめてこの日だけは、コロナのことは忘れて、気炎を上げてビールを飲みたいところ。


 そんな空気の下で、ビールが消費されていた。


 
 (流杉一行)

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