6月15日午前10時から石垣市平得大俣の自衛隊石垣駐屯地で自衛隊員の家族向けの説明会が行われた。
この日、集まった自衛隊員家族は、子供連れでの会場入りするケースも多く、会場では子供が走り回ったり、ぐずって泣く子もでたりで、自衛隊基地とは思えない和やかな空気の下での説明会となっていた。
冒頭、八重山警備隊一科の担当職員が、家族説明会の開催趣旨を伝えていた。全国各地から石垣駐屯地へ配属となった隊員とともに石垣島に来た家族への感謝の気持ちを伝え、慣れた部分、慣れない部分もあると思うと、家族への配慮を語りながら、家族の不安な気持ちを除去する目的で開催されたことを伝えていた。
会場となった一室には約90人の自衛隊員およびその家族が集合し、2つの大きなスクリーンと、テレビを見ながら、説明に聞き入っていた。
挨拶に訪れた井上八重山警備隊司令は、「ミーハイユー」「クヨーナラ」と八重山方言で登場して、「隊員とともに石垣島に来ていただいて本当にありがとうございます」と述べ、「隊員を支えていただいて心より感謝します」と加えていた。
「我々は国家に非常事態があれば、身をもって責務と完遂に務めることを宣誓しているが、私は命を大事にすることが大切と考えている」と述べ、「その根源は家族を愛し、家族を守ることにつながっており、そのためには家族に自衛隊の環境、自衛隊の仕事を理解してもらうことが大事」と開催意義を伝え、「知り合いの少ない状況なので、交流の機会にもなれば」とも述べていた。
このあと、八重山警備隊からは、自衛隊石垣駐屯地の隊編成や施設悦明などが行われたあと、駐屯地業務隊の厚生科から自衛隊の福利厚生に関して、詳しい悦明がおこなわれていた。
これまでの前任駐屯地でレクチャーされているものでも、隊員から家族へ十分に届いていないケースも想定して、家族共通に情報を得られるように、その問い合わせ先も知らせる形となっていた。このほか、石垣島、波照間島、与那国島での隊外休養所として、一人一泊2000円の補助が受けられる指定宿泊施設(民間の8民宿)の説明もあり、休養を兼ねた八重山での観光も助成する福利厚生体制が説明されていた。
また、一般のがん、疾病、生涯、学資などの保険に関する情報も、民間保険会社ごとに細かく違いがあることや、古い形の保険と新しい保険の傾向など、隊員家族に知らせたい情報を紹介して、保険加入の際の注意点としていた。
午前の説明の後は、屋上から望める石垣島の様子を見学。於茂登前岳の緑が映える様子や南側に広がる石垣島南部の景色を眺め、また建設中の西側の工事現場も見下ろすなどして、眺望を楽しんでいた。
屋上には石垣島の方位がわかる地図も設置されており、台湾と八重山との距離が、本土の地図ではどれくらいになるかが、一目瞭然になるもので、来場者家族の関心を引いていた。
昼食後、午後からは、石垣市役所各課が様々に伝達。商工課は「自衛隊ご家族の皆様に伝えたいこと」と題して、人手不足で困っている実情を説明。空港での保安スタッフ、ホテルスタッフ、タクシー運転手、保育士と、職種を紹介して家族に就労を促していた。
DX課は石垣市役所の公式ラインや公式ツイッター、公式フェイスブックを推奨。石垣市防災情報メールサービスなども、アピールしていた。また、転入・転出手続きの待ち時間を短縮できるラインサイバー窓口を紹介。
石垣市市民保険部環境課は、ごみ分別の方法を詳しく説明。ゴミの出し方をレクチャーしていた。全国で出し方が各地で独自なために、把握しないままに移住する人が、ルール違反の出しかたをして、気が付かないケースが多いのも実情。早くからごみ出しの協力をお願いする形になっていた。
このあと、ハローワーク八重山からの説明では、6月27日に石垣市に転入した人への応援セミナー&企業説明会を予定している案内が実施され、参加を募っていた。
(流杉一行)
備考;
今、自衛隊で起こった18歳の隊員による教官と指導員の殺害が大問題になっている。
万事、無言で空気を読ませる風潮が、日本には根強く存在する。
組織が個人の声を黙らせる傾向が昔からある。
新人類・Z世代がこれに耐えられなくなっているとすれば、これまで考えられない事態が想定できる。これはいろんな場所で起こってくる可能性がある。大臣が隊員・家族の気持ちの把握に気持ちを砕いていなければ、おかしくないか。
日本全体が、薄皮をかぶったように、一様にびびったままだ。本当に危なくなっている。日本全体の各機関に言いたい。昔を引きずって、同じことをしている場合か。
一方、石垣島で基地建設反対が唱えられ、市長が住民の意志を示すチャンスをつぶし、有事の住民避難をどうするかに、答えが出ない状況を迎えている。
ましてや、尖閣で緊張がある石垣島だ。台湾問題で米国と中国が緊張している。
その近くに着任した与那国、石垣、宮古の彼らから、絶対に死者を出してはならない。日本がおかしくなる。日本の中枢から一般人までおかしくなる。