コロナ禍の下 こどもの日 青少年の家がこどもまつり

 5月5日午前10時から石垣市の前勢岳の麓に建つ沖縄県石垣青少年の家で、子ども祭りが開催された。

 今回は、コロナ禍で密を避けるために入場者を制限。午前50人、午後50人の2部に分けた100人に絞っての開催となった。遊びの内容も、20に絞られて、すべて屋外での開催となり、応募に間に合った親子は、順番を待たされることなく、すいた会場で遊び三昧の時間を過ごしていた。

 サッカーチャレンジコート、ストラッアウト、フライングディスク、輪投げ、スライム、草すべり、シャボン玉、スラックライン、竹馬、グングルまーせー、火おこし、コマまわし、竹とんぼヨーヨー、けん玉、ダンス、八重山星の会コーナー、写真パネル、サトウキビしぼりなど、多彩なあそびメニューで、親子で子どもたちは楽しい時間を過ごしていた。

 火おこしでは、子どもたちは真剣に道具をつかって、じっくり時間をかけ火をおこしに没頭。

 炎をおこしきる子供もあって、周囲から拍手が沸き起こるなどして、静かな会場ににわかに盛り上がっることも。

 全体には、このイベントで起こるいつもの賑わいは生まれず、ねらった通りの密を避けてのイベントは、逆に集中して遊べる場となり、参加できた子どもたちにはうれしい体験になった模様。

 素朴なコマまわしやけん玉など、室内で遊具さえあれば楽しめるものもあり、家で楽しめる遊びを子どもが見つけることができる場にもなりそう。

 自粛傾向の日々、ゲーム漬けにねりがちな子どもに、良い影響が生まれるとすれば、このイベントは部分的にもう少し、あってもよいのかも。

 応募者が倍以上あり、断らざるを得なかったと残念そうにいうスタッフ。体験の風を透かせると、のぼり旗にある文字が寂しそうにはためいていた。

(流杉一行)

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