大晦日の年越し準備

 2017年最後の日となる大晦日、12月31日は石垣島の富崎観音堂では、参拝に集まる人を当て込んだお食事処のテントが張り出されて、準備万端の参道入り口。

参道の階段はきれいに掃き清められ、縁者が納めた灯籠が居並ぶなかを一歩一歩踏みしめて上がると、気持ちが自然引き締まり、参拝所に着く頃には、心で唱える願いの口上も固まるという、祈願の構造ともいうべき人と建物構造の相関図があるかに、参道距離と当たりの雰囲気は実に感じよく見事な設定。

人が来たがる意味がわかる。昼にもかかわらず、一年の感謝に来たという夫婦が、坂の上の 観音堂を目指して、去って行った。富崎観音堂の参拝場所の綱は3本。3列に並んでの参拝となる。

 四ヵ字の桃林寺では、除夜の鐘を打とうと11時くらいから人が並び始め、11時30分にはお寺側から整理券が配られ、108の鐘が打たれることから、109番目以降は打てないことになる。

だから、早くに人も集まる。ただ、11時30分でも間に合いますとのこと。整理券を配りはじめて即108番目が決まることはないようだ。

 誓願寺では、11時45分から住職による除夜会(じょやえ)のお務めが行われる。

 この頃から除夜の鐘を打とうと人も集まりはじめる。誓願寺では、打つ回数は108と決まってはいないようで、打ちに訪れる人もそう昔ほど多くはないという。並べば打てるとのこと。

 1月1日午前0時に、石垣島では桃林寺と誓願寺で除夜の鐘が希望者らによって打たれる。

 一年の節目に、一念発起したい人は、邪心を打ち払い、気持ちを清めるために鐘を打つのもいいかも。

両寺とも準備万端整って、除夜の鐘打つ新年2018年を迎えようとしている。

(流杉一行)

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