第30回黒島牛まつり 3年ぶりで約2100人が堪能

 2月26日午前10時から竹富町黒島で第30回黒島牛まつりが開催され、会場には2100人の入場で溢れて、3年ぶりの賑わいが復活。日頃、人より牛の多い島に、島内外から多くの来場者が集い、島は大いに沸き上がった。

 開会式の後、舞台ではオープニングセレモニーのダンスが披露されたほか、舟道亜希、やなせひろかず、ヤンバラー宮城などの音楽ライブが披露された。

 また、子ども達が楽しめる闘牛戦士ワイドーショーや、来場者が参加するジャンプdeラブロール、牧草ロール転がしなど、たのしいゲームも実施され、優勝者、準優勝者には牛肉などの賞品が贈呈されていた。


 会場のメインテントでは牛の角輪投げ、竹富町観光協会のトートバックがもらえるアンケート、首里城募金や、黒島のお土産コーナー(牛祭Tシャツ、)の他、黒島まつりのメインコーナーともいえるグルメコーナーでは、牛汁、牛そば、牛丼、モモ焼き、サイコロステーキ、アーサ汁、アーサ汁そばが販売され、長蛇の列が各コーナーにできていた。


 牛汁は、黒島牛に大根、ニンジン、パパイヤ、ニガナ、ヨモギを、島でしか流通していない黒島味噌と宮古味噌のブレンドで煮られており、「島でしか味わえないうまさがある」と、調理担当の運天ゆかり(64)さんは、言っていた。


 またサブ会場では、ZOOZOOナンバーZOO(牛がどこでうんちをするかという当てる黒島が新開発のナンバーズ)、仔牛ミルクあげ体験、牧草ロールペイントアートコンテスト、牛の体重当てクイズ、牛の削蹄ショーといった牛にまつわるイベントを実施。

 県や全国の共進会に出品した母牛も展示され、高額な子牛の生産を実現している評価の高い母牛が見ることができ、集まった来場者も貴重な展示を喜んでいた。

 また、和牛の生産拠点として八重山に貢献した自民党税制調査会の元会長の山中貞則氏のアルバム展、黒島写真展~ある日の黒島~、昔の玩具作り体験コーナーと、黒島に深くかかわりのあるイベントや、子供向けの人形劇ステージなど、多彩なコーナーを用意して来場者を楽しませていた。

 このほかアームレスリングも実施され、男女の無差別級の競技がおこなわれて、優勝者が出ていた。

 なんといっても、この日のメインイベントは、牛が当たる抽選会で、祭りの最後は牛の入場と共に会場は大いに沸き立って、千葉県から来場した大川護さんが獲得。

 大川さんは、初めての牛祭りの参加で、牛を見事引き当てたことになる。獲得した牛の前で、うらやむ周囲の人からの記念写真に応じるなどして、喜びを大いに噛みしめつつ、ポーズをとっていた。

 (流杉一行)

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