ソーロン アンガマ コロナ禍3年目 自粛の下で

 8月10日は旧暦の7月13日。旧盆のウンカイの日。ご先祖を家に迎えて、いっしょに過ごす行事が各家庭でおこなわれ、この日のために遠路からふるさと八重山に戻る人で島は賑わうのだが、2020年以来、コロナ禍の影響で、行事の自粛ムードが続いている。

 例年おこなわれていたアンガマ、獅子舞、エイサーは、実施されても回る家々の件数は少なく、コロナ禍の影響は、衰え知らずの陽性者数で、大きく影を落としている。

 そんな不安材料が先行する中、大浜では海が近い居酒屋「まるべ」の広い空き地にアンガマが登場。うわさを聞いて集まった大浜字民は、ざっと300人。

 13夜の月の照る中、ウシュマイ率いるアンガマ一行が、音曲を奏でながら道を歩くと、やはり音を聞きつけた集まる人の想いは皆同じ。いつものアンガマが見られる期待感が、空き地に漂っていた。

 到着直後からさっそくウシュマイの口上で、祈願がはじまった。ファーマーによる次々はじまる舞踊が華を添える。ンミーが踊りの最中にこどもを抱いて、それ見たウシュマイがあやしてみたり、終始和やかに、旧盆独特な空気に会場は満たされていた。

 時折、ヤシからの問答が仕掛けられて、ウシュマイも裏声を響かせてマイク無しで観衆に聞こえるように叫び返していた。

 「あの世の遊びは何がある」と問われたウシュマイは「相撲」と答え、体の大きなファーマーを呼んで相撲をさせる。ウシュマイの合図ではじまったのは、紙相撲。

 ウシュマイが地面を叩くと、弾んで動き回るファーマー力士。大爆笑となっていた。

 問答は方言が中心だが、なんとなく分かるところが面白い。

 石垣、新川、登野城と、青年会のアンガマは、少ない件数をめぐり、場所も新聞紙上での公表はせず、コロナ感染拡大を避けたい配慮を実施。不特定多数が集まる状況を回避させての縮小開催に終始する模様。

 (流杉一行)
 

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