八重山平和祈念館で「ウチナーンチュが見た満州」展

沖縄県平和祈念資料館の第17回特別企画展「ウチナーンチュが見た満州~『旧満州国』・『偽満州国』~」の移動展が八重山平和祈念資料館の第2展示室でおこなわれている。2月23日(木)まで。(午前9時~午後5時開館)

「悲惨な沖縄戦の実相とそこから得た歴史的教訓を正しく次代に伝えるとともに、平和を希求する沖縄のこころを全世界に発信」しようと2002年に設立され活動をつづけてきた平和祈念資料館。毎年開催している特別企画展では、2013年からハワイ、サイパン、テニアン…と海外移民を取り上げ、今回は「旧満州国」となった。

1904年の日露戦争の勝利で利権を獲得し1906年南満州鉄道開設、1931年満州事変の翌年に溥儀を立てて満州国を建国した日本は中国侵攻を強めていくなか、内地から開拓移民(満蒙開拓団)を募り、沖縄からも約3000人が海を渡った。

展示は「雄飛を夢見た大地 満州」「ウチナーンチュの足跡」「戦に翻弄された沖縄の」三部構成。旧満州国の概要からウチナーンチュ関連、沖縄戦までを写真を中心に解説。旧満州国の国旗、雑誌(『アサヒグラフ』昭和13年12月7日号「伸び行く友邦満州国」13年11月23日号「満州国軍の成長」)、紙幣など当時の貴重な実物も展示されている。

川上剛司主査は、「70年以上前の歴史、普段なじみが薄いと思いますが、多くの人に足を運んでほしい」と話している。

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