65歳以上の3回目ワクチン接種スタート

 2月1日午後1時半から、石垣市総合体育館メインアリーナで、石垣市の65歳以上の一般向け3回目ワクチン接種がスタート。2月28日まで実施される。この日は予約した216人が接種を受けていた。

 50歳から64歳の接種は3月1日から、49歳以下は3月26日から実施される。

 平日は200人ほど、土日は600人が接種可能の体制を、石垣市はとっている。当初は2回目の接種から8か月の間隔をあける予定だったが、6か月に繰り上げて接種が急がれている。

 50歳から64歳にはモデルナ製のワクチンとなり、それ以外はファイザー製となる。

 この日、続々接種に足を運ぶ65歳以上の予約者が、予診を受け、接種したあとに、待機して黙々と帰路についていた。3度目となれば、皆、馴れたものでスムーズに接種が進んでいた。

 オミクロン株の市中感染で、日本中で陽性者数が記録更新され、暗雲を感じる日々が続く中、公的PCR検査だけでなく、民間の対応も進んでいる。

 民間PCRセンターの活用者も増え、不安払拭やイベント参加など、徹底した感染防御の下で活動が可能となる状況も、生まれている。

 各人の自主的な配慮が、感染者数の減少を生み出す糸口となるのは紛れないこと。

 重症化になる人は、長年、持病持つ人、あるいは高齢者といった、養生が必要な人に降りかかる以外には、数的には少ないオミクロン株。しかし、子どもへの感染が見られ始めて、家庭感染から濃厚接触対象者に多くの人がなることで、エッセンシャルワーカーの不足が、社会の公的活動の衰弱化を生んでいる。やむなく、濃厚接触者となった場合の活動制約の形を、自宅謹慎などの隔離期間の削減などで対応せざるを得なくなっている。

 基本的に、口感染を防御する配慮を徹底することで感染防止が遂げられることは、2020年から変わっていない新型コロナ対策である。万事、その漏れで感染が続いて3年間目に入ってることにもなる。

 感染しても無症状。無症状の期間に人に感染させても、本人はしばらくすると治ってしまう。その無症状では感染源になったことも自覚できない。じつに、やっかいだ。今は、このことも言われなくなっている。重症化する人が、焦点になる。感染源の存在感は、陽性者数の増加が記録的になるほどに、軽症ですむことが吹聴される。感染源にならないことへの徹底が忘れられる。

 人が人と接すれば、甘くなる日常感覚の反射弛緩。いつまでも、そこがウイルスから突かれ、感染を許し続けて、それで新型コロナを進化させ、ワクチンが必要となる環境が続くことになる。

 ホモサピエンスが、人との連携で集まり、団体で目前の問題の解決を遂げてきた。

 相互化関係で生まれた文化や文明が、デジタル時代に入って、この新型コロナとの遭遇は、
 これまでのままでは、前に進めないことがわかってきた。

 旧体然たる人類は、連携時の人との接触時にどうしても感染を広げる。この現象をコントロールできなくなっている。

 これからホモサピエンスは、これまでの連携方法ではなく、違う次元の連携手段の必要に迫られる事態あるのかもしれない。そうでなければ、先に進めない状況にあるように感じるのは、記者だけか。

 新人類、いわば新ホモサピエンスが、全世界の教育機関がやっている混乱を通じて、全世界の若い時代を生きたもの同士、共感が生まれ、インターネットやアニメを通じて連携がはじまれば、またこれまでにない時代が来ることになるか。

 新型コロナウイルスを漏らし続ける旧人的人類は、長い時間の後、気が付けば淘汰ということか。
 こんな夢想も、あり得るかも。

 (流杉一行)

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