初の東京直行便飛来 宣言解除後124人が熱センサーチェック

 6月5日午後2時30分、羽田発石垣行きのANA091便が新石垣空港に到着した。

緊急事態宣言が解除されて初の本土便で、東京から石垣島へ124人の乗客が新石垣空港旅客ターミナルに降り立った。

 空港出口では、温度センサーによる体温のチェックが行われて、体調に異常を感じた場合の連絡をお願いするチラシが配られていた。

 ANAは、7日、12日、14日と東京直行便の断続的なフライトを予定。7日は2便の就航が予定されている。16日からは毎日就航し、正常化する予定。

 空港ターミナルでは、中央ロビーへ出る際、密を避け、乗客同士が間隔をあけて、出口を通るよう注意を促してあり、一定間隔を保っての熱センサー前の通過をお願いしていた。

 ただ、最初だけはしていたが、やがて縮まり、連続するような傾向も見られたが、熱発する人の通過はなく、20分ほどで、全員通過を果たしていた。

 この便の機材はボーイング767で、270人が乗れる航空機だが、密を避けるべく、間隔をあけるために隣り合うことのない座席利用で、124人の搭乗となった模様。

 この日、日焼けを避けるために目だけを出し、口にはマスクで帽子を深くかぶる女性が数人出ていた。それではセンサーでの計測が不能となる。

 観光客への配慮に慎重なあまり、センサーでのチェックがしっかりできないまま、通過する人が出ても、協力を求める声を発するだけの事態は、訓練不足か。

 限界ある入客水際対応だが、入島者へ島民が感じている心配の熱が伝わる対応をしてほしいところだ。

(流杉一行)

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