八重山地区ろうきん友の会(長浜正勝会長)による第22回作品展示会が3月17日から19日までの3日間、沖縄県労働金庫八重山支店(新里武則支店長)のロビーで開催されている。
入り口には立派な蘭が咲き誇るように並べられ、変わった色の開花を見せるブーゲンビリアや大きく育った蘭、見事な盆栽から大きな書と、金融機関を感じさせな雰囲気が広がり、気持ちのいい作品が労金ロビーの入り口を飾っていた。
この展示会は会員数379名の会員らによるもので、その中から応募した23人が119点の作品を展示。もっとも若くて69歳。ほどんどが70代から80代で、出典者の最高齢が88歳と、文芸文化活動に熱心な会員らによる品が一堂に揃っていた。
ものづくりコーナーでは、「作る喜び、使う楽しさ、贈る幸せ」とキャッチフレーズが示された中、同会趣味の会が実施する「モノづくりクラブ」のつまみ細工ブローチ、コケ盆景、干支の小物などの講座で作成した品が展示。
またミニティッシュ入れ、携帯ケース、毛糸の編み物、クッションカバーなどの実用品や短歌、木工、など多彩な作品も多数並べられて、労金来場者の注目を集めていた。
この日、展示の説明をしてくれた砂川長紀副会長(74)は、「会員にはそれぞれ特技の手技を持つ人が多く、長年培った趣味の腕前を生かしたい思いがある。こうして披露する場を労働金庫さんに設けてもらえて、実に感謝の一言です」と、場所の提供があるから励みにもなるとのこと。
日々の暮らしに趣味の時間を設けて、ものづくりに気持ちを寄せ、練り上げる作業を欠かせない日常がうかがえる、心地よい作品群が見る人の心を和ませていた。
(流杉一行)