千葉ロッテ、台湾・楽天モンキーズに20得点

 2020年2月8日午後1時から石垣市営球場で千葉ロッテと台湾の楽天モンキーズが交流試合を実施。会場には約4,000人が来場して、2球団の熱戦を楽しんだ。

 若手メンバーで臨んだ千葉ロッテは、昨年加入の藤原恭大や、今年入った福田光輝、佐藤都志也、高部瑛斗に、一昨年加入の安田尚憲や、香月一也、茶谷健太、西巻賢二、菅野剛士、柿沼友哉、吉田裕太、岡大海、三木亮など3年から7年在籍の選手らに、育成の外野手の和田康士朗が打席に登場して、ロッテファンを大いに喜ばせた。

 ピッチャーも、先発が2年目の古谷拓郎が2回、継投は2年目の中村稔弥が2回、移籍の小野郁が2回、東妻勇輔が1回、成田翔が1回、土肥が1回と、中堅・若手が登場。

 試合は、千葉ロッテが初回から点数をあげ、2回には3点、4回に4点、5回6回は続けて2点、8回9回は、連続4点で計20点の大量得点で楽天モンキーズを圧倒。
 最後の回は、特別ルールで9回の後攻も実施。藤原選手が、3ランホームランをライトの場外へ運んで、大きなどよめきを球場にもたらし、試合を締めくくっていた。

 この日の花形は、やはりホームラン。福田、香月、和田、藤原と、4名が打ち込んで見せ、球場を沸かせていた。なかでも、新加入の福田や、育成の和田が打ってみせたのは圧巻で、今季の全打線の底上げにつながりそう。
 また前出の藤原の場外となった大ホームランは、この日、最高のハイライトだった。

 ホームラン4発は、どれも意義深く、今期の活躍に期待が持てると、ファンも大喜び。

 一方、昨年まで「ラミゴ」を唱えて応援していた応援団は、今回から楽天の買収で「楽天」の大合唱となっている。日本のパリーグの東北楽天イーグルスと、同じ系列だけに、ロッテも手を抜けない徹底抗戦ぶり。

 台湾のプロ4球団のひとつに楽天が参入して、アジア戦略の展開がそこにある。最南端の島で、大企業のアジア戦略が身近に感じられるのは、面白い。

 地元石垣島では、ラミゴモンキーズの応援は馴染み深く、今年から楽天モンキーズとなっても、その応援はラミゴの時と同様に華やかで賑やかだ。

 明日も午後1時から2回目の交流戦が行われる。

 なお、コロナウィルスの関連で、7回に実施される恒例の風船飛ばしには、自粛要請のアナウンスが出ていた。なるほど、考えてみれば、コロナウィルスに限らず、唾液が飛ぶことを考えると、冬場の風船飛ばしは危険かもしれない。

(流杉一行)

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