第2回潮平正道デッサン展「太平洋戦争の八重山 郷土の眼・郷土の記憶」が11日から市民会館展示ホールで始まった。14日まで。
潮平さんは終戦の年、八重山中学1年生。鉄血勤皇隊として動員され飛行場の整備作業などに駆り出され戦争を体験、そのときに目にしたこと、さらに聞いたことなども加えて戦争の様子を絵にした。
八重山では、当時の様子を写した写真や映像がほとんど残されていないなか、潮平さんの絵はとても貴重なもの。『月刊やいま』2019年6月号の特集「潮平さんの戦争絵」で16点が紹介されたが、今回の展示会では、約60点の絵が展示されている。
石垣島事件
日本軍の食料となった波照間島の家畜
マラリア地獄のなか、海岸の砂地に埋められた遺骨は風雨にさらされて露出していた(波照間)
石垣島と竹富島の間に停泊する日本の軍艦を攻撃するグラマン
絵にはそれぞれ説明が付され、ルビもふってあって、子どもも読めるよう配慮されている。
会場で潮平さんを見かけたら声をかけてみてください。きっと絵のことを詳しく説明してくれますよ。