3月10日午前8時から石垣島川平の底地ビーチで第6回石垣島スタンド・アップ・パドル(SUP:通称サップ)グランプリが開催され、69名のエントリーで盛大に開催された。
会場には約150人の応援者や競技者が集い、賑やかな雰囲気で始まったが、悪天候から初心者には危険と判断して、1キロチャレンジコースとキッズレースが中止となった。
風速は10mほどにもなる難しい状況の中で、6キロと3キロのレースが実施され、各レースが18名づつの参加者で、風に流されない工夫をしながらの競技となった。
6キロは、27分33秒でゴールした加藤勇人氏が男子ハードボードクラスで優勝。2位はマエセユウスケ氏、3位は上月太郎氏。6キロオープンクラスでは第一位が高嶋唯さん29分24秒。インフレーダブルクラスでは第一位は金城正美氏が31秒03でゴールした。
女子も2名が参加してインフレーダブルクラスで島袋あさひさんが33分21秒で優勝。
サーフボードで競う3キロレースでは、津村力さんが11分6秒で優勝。第2位は矢野伸びる政氏。第3位は武田将志氏。女子は田中浩美さんが19分31秒で優勝。第2位は白石綾さん。第3位は横田望さん。
6キロを最速でゴールした加藤勇人さんはアウトドアスポーツショップ「にじいろのさかな石垣島」の代表。
「後半の風下へのうねりが難しかったが、前半の風上への操作は得意だったので、そこで稼げました」と勝因を述べていた。
また「サップはダイビングのようにライセンスはないので、誰でもできます。といっても、強風の時の技術は教わる必要はありますが、そこをしっかり教わって、カヌーぐらいメジャーになってほしいですね」と述べていた。
大会実行委員長の小山豊氏は、
「今回は、八重山圏外からの人が多かったこれまでの大会から、地元の参加を増やそうと、取り組んできて、これまでにない大勢の地元参加者で大いに盛り上がることができました。」
と、喜んでいたが、
「ただ、悪天候から初心者の参加ができず、そういう意味では残念な大会でしたが、初心者も上級者の悪天候の中の対処方法を直に見ることができ、有意義だったと思います。こういう悪天候での操作方法を見ようと思って見られるものではないことを考えると貴重な大会だったともいえます」と、述べていた。
(流杉一行)