第一回つんまあせーカルチャーバザール開催

 2月16日午前11時から石垣市民会館屋外スペース「シマノバ」前で第一回つんまあせーカルチャーバザールが開催された。

 前日に同会館大ホール2階の一角で本オープンした島の創造拠点「シマノバ」での、初のイベントとあって、朝から小雨交じりの天候ながら、多くの市民が体験ワークショップ、音楽実演、島の手仕事、食事、マッサージなど、内容の濃い多彩なイベントを楽しんでいた。

 体験ワークショップは「アダン葉かごバックづくり」、「オリジナルアロマミストづくり」「コーヒー焙煎体験」「レザークラフト」が参加料500円から1000円で体験できたほか、「横目博二研究所」「アカバナ・シスターズ」による音楽実演で、会場を賑わせて盛り上げていた。

 一階では、手作りアクセサリーの「グスタール」、夜光貝細工の「石垣島螺鈿蝶」、陶芸の「炎の芸術 新川焼」、紅型の「たこの木」、黒檀アクセサリーとクチャ石鹸の「マーメイド」が開店。

2階でも、アロマ製品の凪工房、レザークラフトの「KANAME Pig Leather」がワークショップを兼ねて販売をしていた。

 このほか、おにぎりや焼きそばの「学び舎」、パン・スイートの「たまるカフェ」、コーヒーの「ディーレスト・カフェ」、クレープやタピオカドリンクの「THE TROPICAL」などが出店して飲料や食事を販売。タイ古式マッサージ「だるま」もあり、多彩なコーナーで来場者を喜ばせていた。

 この日、カフェ・ディーレストにいち早く駆け付け、焙煎体験をしたのは宮良麻衣子さん(35)。「おいしいコーヒーが出せるように、挑戦してみました。やってみて豆を煎る作業は地味ですが、豆の色の変化、匂いが出るなど、調整し甲斐があります。豆を入手して家でも挑戦したいです」と、述べていた。

店主の鹿野恭子さんは、「焙煎して一日おいた豆の挽きたてのコーヒーのおいしさを是非知ってほしい」と、焙煎体験を今回実施。

 家で気軽にできるように、百円コーナーで入手できる金属カゴを2つ重ねた道具を用意。それで焙煎が十分できることを、体験希望者に自身で実証。150円のカゴを2つ重ねて、煎り器を作り、生の豆を煎るのだが、豆の形の悪いものは、均等に火が通らないので除き、細かに注意事項を説明。

 煎りはじめて3分ほどで軽くなるといい、全体で約20分ほど煎るとのこと。

 薄皮がパチパチ飛び散る音が鳴ったり、しばらくするとおさまり、また音がするなど、ひとつひとつの現象を詳しく解説して、おいしいコーヒーを入れるための配慮を説明し、実践していた。

 このほか、大人気のアダン葉かごバックづくりでは、前新伸次郎さんが用意したアダンの葉を乾燥させたものを編み込ませて、型に固定。参加者は、皆、真剣な表情で終始取り組んで、各個人、アダン葉での工作作業の魅力を堪能していた。

 (流杉一行)

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