8月11日午後2時から石垣市立川原小学校で三川夏まつりが開催された。
1985年に開催され、当時は秋祭りだったと昔を知る人は「最初ののど自慢で優勝したのは夏川りみさん小学校5年生の時で、抜群にうまかった」と、振り返っていた。
あれから毎年開催されるも、一時途切れてしまった三川夏まつりが、地域振興を目指して復活されたのは2012年で、以後毎年実施されている。
今年も三川青年会が中心となって、昼の部が午後2時からか開幕。伊野田ゆいまーる学童クラブやカラオケ大会、極真会館石垣道場の演舞、かき氷早食い競争など、たのしい舞台が続いていた。
午後5時からは第2部が開幕し、主催者挨拶では三川青年会の大嶺政弥会長があいさつに立ち、三川夏まつりの開催のいきさつや、目標を語り、川原小学校にサッカーチームが生まれており、ぜひともサッカーチームのためサッカーゴールをプレゼントしたいが、青年会にはまだ貯えがなく、ぜひともこのまつりで多くの来場者に、屋台販売での飲食にお金を使っていただきたいとストレートに述べていた。
伊集三線教室による舞台や明石舞踊教室のほか抽選会、カラオケのど自慢大会やビール早飲み大会がおこなわれ、垣花賢也とゆかいな仲間たちによるライブなど盛りだくさんな舞台で会場は盛り上がっていた。
最後は花火も打ち上げられて、大盛り上がりにまつりは幕となっていた。
この日、伊集守正さんと森井一美さんが披露したサンシンの舞台では、伊集さんが作詞作曲したオリジナル曲「川原かりゆし」が舞台から流れると、それまで談笑に花咲いていたグループも振り返って舞台に注視。川原由来の曲と分かるのか、静粛に聞き入る人も見られた。
伊集さん曰く、昔の川原の農民は、馬を活用して農作業をしており、一日の仕事が終わると山田橋近くのため池に行き、そこで馬を洗うのが日課で、汗だくになっている馬に水をかけて、馬を労っていた風景が歌われているとのこと。
今はなきのどかで牧歌的な風景を、後世にも残したい思いから、作詞作曲につながったとのこと。川原のまつりにふさわしい舞台といえた。
(流杉一行)