7月20日(金)、石垣市民会館中ホールにて、第457回「郷土芸能の夕べ」公演が開催されました。
喜扇会 本仲征子・岡山睦子舞踊研究所が、豊作を願い喜ぶ、芸能の数々を披露しました。
各演目の様子をダイジェストで紹介します。
1.雨乞い(アマチゥジゥ)
幕開けは、八重山の大地や田畑を潤す雨を乞い願う『雨乞い(アマチゥジゥ)』。
豊かな恵みを授けられた天に感謝し、来る年の豊作を祈願。
2.マミドーマ
農作業の風景が明るく踊られた『マミドーマ』。
クワやカマ、ヘラを持ち、農作業に励む農民の姿。
3.稔り美しゃ
『うやき節』、『やりくぬひょう』の2曲で構成された創作舞踊『稔り美しゃ』。
稲を植え、たわわに稔った稲穂を収穫できた喜びと五穀豊穣への願いが込められている。
4.赤またぁ ー 揚古見ぬ浦
豊年をもたらす来訪神『赤またぁ』。古くからの習わしである神行事・豊年祭の復興を願い歌われたもので、その歌に合わせて、テンポ良く踊られている。
5.仲良田 ー 石ぬ屏風 ー 祖納嵩節
『仲良田』は西表に伝わる古謡で、かつて豊かな穀倉地帯であった仲良川一帯に広がる田んぼのことが歌われている。
その歌に振り付けられたもので、自然への敬意を表し、稲穂を捧げながら、厳かに踊られている。
6.農作(ムヌツィクルィ)ユンタ
地謡の皆さんによるユンタ。
かつての島人は夜明け前から起き始め、畑へ出かけて草を取ったり、稲を植えたり、星が見える夜まで、一日中働いていた。
そんな当時の様子を『ユンタショーラ』『山原ユンタ』『コイナユンタ』『多良間ユンタ』『ムリカブシユンタ』のメドレーで八重山の古き良き生活風景を描いている。
7.鳩間節
鳩間島に伝わる民謡で、島から眺めた西表島の雄大な山々や、船の行き交う光景が歌われた道賛歌。
その歌に振り付けられたもので、エークを持って、力強く踊られている。
8.世果報太鼓
世果報(ゆがふ)とは、世の中の素晴らしいことを表す言葉。
五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄の願いが込められている。
踊りでは太鼓を響かせ、平和で豊かな世を願う。
9.巻き踊り
出演者全員による巻き踊り(ブドゥリ)。
◎地謡 八重山古典音楽 安室流保存会
◆唄・三線:新盛勝一研究所/岡山創研究所/岡山稔研究所
◆笛:宮良清晃研究所
◆太鼓:波照間恒賢研究所
◆箏:知念ノリ子研究所
◎舞台演出・照明・音響:八重山舞台