JAの初荷式

 1月10日午後1時から石垣市磯辺にある野菜出荷場で平成30年JAおきなわ八重山地区園芸協議会初荷式がおこなわれた。

関係者70人ほどが集まる中、八重山地区園芸協議会会長の兼浜秀雄氏が主催者挨拶に立ち

「昨年10月中旬から11月上旬にかけて低気圧に悩まされたが、こうして皆様の努力により初荷式を迎えられことは、非常にうれしい。これからも、肥培管理に、手入れに、精進を重ねて、一昨年のごとく良い状況に向け、取り組んでいきたい。もうかる農業にまでレベルアップしていきたい。またカボチャの拠点産地化を是非目指してほしい。」

と、述べていた。

 このあと八重山地区本部長の山城隆則があいさつに立ち

「さとうきびは県内全体で94万トンを越え、八重山は13万トンで、増産傾向です。また、子牛や枝肉高値を維持している。ファーマーズ事業では110%の売り上げ向上、精肉販売へ向け店舗増築予定。パインは68万トンと好調で、八重山は可能性のある地区で、優先順位を決め、行政と連携して、新たな農業にも取り組んでいきたい。」

と述べていた。

 石垣信治JA八重山地区営農センター長は、ゴーヤー、インゲン、オクラ、花卉などが県内外に向け出荷すると述べ、本年度の出荷計画はオクラ150トン、インゲン7トン、ゴーヤー80トン、カボチャ200トン、花卉12万本を計画していると述べていた。

 このあと、集まった約70人が万歳を三唱して初荷が出発し、今年最初の初荷が港および空港へ向かって運ばれていった。

 今回は、1月に入って寒さが響いて、収穫が遅れており、出荷の量は揃わなかったが、今年最初の初荷でもあり、関係者が大勢集まり、初荷の出発を祝福していた。

 なお、八重山の農業実績は、高いとされているが、およそ100億とされている。

  その内訳や生産額はパイン2億、野菜3億、サトウキビ25億、米2億、牛60億、マンゴー0.3億、花卉0.06億とされ、県全体1025億からすれば、おおよそ一割を占めている。

 人口比では、沖縄本島とは約30分の1だが、農業生産額は10分の1と、数値的に覚えやすい実態となっている。

(流杉一行)

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