第26回JA石垣牛肥育部会枝肉共励会が11月24日午前11時からおこなわれ、出品の枝肉15頭の中から最優秀賞、優秀賞、優良賞が選定されていた。
共励会で、JA肥育部会の宮良出力部会長は
「昨年は776頭が上場、来年は目標の1000頭に向け努力していく。今年は三重県での大会に挑戦したが調整がうまくいかず、5年後の鹿児島大会へ向け取り組んでいきたい」
と、抱負を述べていた。
この日、共励会のあとは、枝肉のセリが行われ、10業者が競って、15品目全部が3000円台を越えていた。
この日、最優秀賞に輝いたのは新里朋矢さんで、出品した枝肉の重量は553・5キロでロース面積は79でダントツの数値に、サシののりを現すBMSは10でこれも突出。セリではキロ3900円と最高値となっていた。
牛を飼って10年、肥育に取り組んで6年の新里さんは、昨年には優良賞の獲得の経験もあり「試行錯誤で取り組んできました。」と成果につながった喜びを笑顔で表していた。
1・2頭から始めて今年ようやく30頭を飼える牛舎が完成。これまでの夢は、最優秀賞をとって一頭200万の牛を育てること。
今回この夢を実現して新里さんは、次なる夢は、子牛から肥育までやる一貫経営とのこと。
今回受賞の牛も、実は母牛への種付けから、手塩にかけて子牛時代も育成。そのまま肥育に取り組んできた。まさに生まれたときか丹精込めて育て上げた牛が、最高の賞を獲得。喜びは言うに及ばない。
現在、石垣島の肥育業者の数は38業者で、1300頭以上の肥育牛が養われているとされるが、正確な数値とは言いがたい模様。
昨今、子牛のセリ値が、通常に戻りだして、肥育に関心をもつ農家が増えてきている兆候も有り、観光ブームの追い風となり、肥育牛関係は、活況を呈していく模様。
(流杉一行)