八重山ライオンズクラブが明和の大津波遭難者慰霊塔周辺を清掃

 10月8日午前10時から石垣市宮良タフナー原に明和の大津波遭難者慰霊塔で八重山ライオンズクラブ(天久源三会長)のメンバー7名が除草活動を実施し、テッポウユリの球根約150個を植栽した。

 これは同クラブが5年前から継続して実施している活動で、年に一回、10月に明和の大津波遭難者慰霊塔前の広場から東側の駐車スペースを除草し、かつ慰霊塔の正面に向かって左側のスペースにテッポウユリの球根を植栽してきた。

 きっかけは、とあるタクシー運転手の嘆きが伝わってきたことから。それは、そのタクシー運転手がとある観光客に、タフナー原の明和の大津波遭難者慰霊塔が見たいと言われ、タクシーを走らせたところ、雑草の繁茂に驚いたことと、慰霊の場所で有りながら放置されている状況が、あまりに恥ずかしく感じたとのこと。

 これを聞いたメンバーの提案で八重山ライオンズクラブ内で話し合い、さっそく清掃活動を実施。時期も4月には宮良青年会が実施していることから、10月の時期に毎年することに決めた。ちょうど鹿児島県沖伊良部ライオンズから贈られる150近いテッポウユリ球根を慰霊塔のそばに植えることにし、10月に植えれば、毎年4月24日に実施される慰霊祭に花を添えるタイミングとなる。

 かくしてこの日、当日参加できないメンバーが昨日から駐車場を除草。本日は7人がビーバーと重機をつかって除草活動を汗だくになって実行した。瞬く間に丈の伸びた雑草は刈りとられて、慰霊する場としての風情を回復していた。このあと、メンバーの手によってテッポウユリの球根が4月の慰霊祭に開花することを願って植え込まれていた。

 八重山ライオンズクラブでは、このほか献血活動の普及、マングローブ林の植栽活動など、地域に必要と思われる活動に取り組んでいる。

(流杉一行)

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