第2回目石垣島オーシャンビュートレイルラン&ウォークが来年2月開催

 食料を背負い、海を見ながら眺めを堪能しながら未舗装の道を走る競技、トレイルラン&ウォークが来年2月に開催が決まり、その記者会見が行われた。

 今年2月4日に石垣島北部の伊原間公民館前をスタートゴールポイントにオーシャンビュートレイルラン&ウォーク が開催され、招待選手を除いた448人が参加。県外からは200人の参加。女性比率が50%とスポーツイベントとして珍しい現象が起こっており、注目度の高いスポーツイベントとして認知度を上げた。

 来年に向けて、今度は3年契約でゴールドウイン社のスポンサー契約も決まり、また石垣市からも共催を取り付け、バージョンアップしての開催となった模様。

 今年2月の大会が、手作り感満載で、地域振興に役立つ、素朴なスポーツイベントのイメージがあったものが、その後のオーシャンビューの美しさや、未舗装率の高さから、トレイルランに関心あるアスリートから注目度が上がり、この大変身の大会となった模様。

 今、全国的なトレイルラン競技が胎動しており、全日本ジュニアトレイルラン大会 プレ大会と銘打つことで、全国大会の呼び込みもねらっている。

 地域住民である伊原間住民の熱心な協力で大会は大いに盛り上がった前回大会だったが、その第2弾では、地元石垣島北部地区の小中学校生徒をトレイルウォークに招待することが決まり、またスタート時間が午前7時と早いために、朝食が間に合わないことから、伊原間地域でモーニングセットを用意することとなり、また全日本ジュニアトレイルラン大会の誘致へ向けた取り組みも付加されていることが、発表された。

 このあと、ゴールドウイン社の常務役取締役執行役員の浅見保夫氏が挨拶に立ち「トレイルランは競技だけでなく、大会を参加する人、運営する人、応援する人など、皆で盛り上げる大会となるのが特長で、絆を深める大会となるのが、よいところで、ブランドのフォースウエストを基軸に、支援をさせて頂きます。」とトレイルランの将来性を見据えての協力を表明していた。

 なお、全国ではすでに9月から募集している第2回目石垣島オーシャンビュートレイルマラソンが石垣島内へは11月1日(12月25日に締め切る)に募集がスタートされる。

 目標は800人とのこと。

 スポーツツーリズム沖縄の代表理事で、同大会の実行委員長でもある喜久里忍(46)さんによると、このトレイル競技は、競い合うことを第一とせず、自然に向き合い、自分に向き合うことをテーマに実施されるもので、ランナーもウォーカーも小さなリュックを背負い、コース上の景観をたのしみながら実施される競技とのこと。

 もともとは寂れゆく田舎への支援に開催され、地域振興を目的にした色彩のイベント。参加者は手作り感満載の自然に優しい開催を求めていて、コースの標示物をなるべく少なくし、コースを案内する人も立たせず、競技者の自主自立を原則に実施されるものとのこと。自然の中で感性を研ぎ澄まし、荒野を駆け抜けあるいは歩くアドベンチャー的な性格の競技。参加者は地域でがんばる人々に力になりたい想いがある人が集い、主催側も宿泊や食事を地元で行ってもらえるように配慮。参加料には食事券も込みとなっていて、地域にお金を落とす形を率先してつくっている。ゆえに前回の大会は伊原間の宿泊施設は満杯で、大会趣旨に賛同する地元の人の顔ぶれも有り、有意義な交流の場にもなっていた。

 競技者である参加者と、大会を支える地元の支援者との絆が生まれる新しいスポーツイベントは、軌道に乗りつつあるようだ。

(流杉一行)

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