第11回童謡の日コンサート

 7月1日は童謡の日。恒例となったコーラスグループ「まみーず」による童謡コンサートが、県営バンナ公園Aゾーン管理棟で行われ、108人の来場者で会場は賑わった。

 乳児を抱えた母親、家族連れから友人を誘って来場する高齢者まで、多様な来場者が口コミで集まった聴衆は、いっしょに歌うコーナーでも、皆参加して楽しむ人で溢れて、11日目を重ねただけのまとまりが見られた。

 童謡が好きな人の自由な無料参加で、生の演奏と生のコーラスで聞く童謡は心和む響きがあり、参加者は楽しく舞台を楽しんでいた。

 童話「ほがらか森のくぬぎの木」に歌を織り交ぜて、スクリーンの絵と読み聞かせで演じられる「音楽お話『ほがらか森のくぬぎの木』」では、人間に都市開発で潰されそうになった森が助かる話で、石垣島で進んでいる自然破壊の開発行為を思わせ、聞く人の関心を寄せていた。物語の最後は、人間が思い直して開発をやめるハッピーエンドで、聞く人も安堵した様子で聞き入っていた。

 「童神」、「あなたに」などの曲も唄われ、いっしょに楽しい時間を過ごしていた。

 帰り際に「良い時間だった」「このイベントは、聞く価値がある。もっと多くの人が知るといいのに」といった声が上がっていた。

 「まみーず」は、川平孝子、池田哲子、阿佐伊美枝、高木治美の4人でなるコーラスグループ。毎年、童謡の日にコンサートを開催し、島に多くファンや支援者がいる。

(流杉一行)

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