沖縄本島から第2回目の山羊の優良品種導入


 6月13日午後1時半から石垣港で、石垣市畜産課から優良品種の山羊19頭が石垣市山羊生産組合(宮國文雄組合長:組合員数44人)へ引き渡された。

 これは、在来種の山羊の成長が2・3年かけて30キロに達するのに、優良品種は生後3ヶ月で30キロに達する成長の早さから、より成長の早い品種が島で生まれる状況を生み出そうと、沖縄本島から優良品種を島に導入する試みで、昨年11月にも一度8頭の山羊を組合へ手渡し、繁殖を実施。今回は2回目となる導入で、数も19頭と倍以上を用意。登録票とともに山羊が市から組合に手に渡され、貸し出す予定の組合員に渡っていった。

 なかでも今回、目をひいたのは、一回り大きな雄の山羊で、沖縄本島に5匹しかいないと言われるアメリカボア系の原種山羊。はじめて八重山に入り、大柄な山羊が誕生することになる。大きくなる可能性を秘めたこの原種のボア系山羊に、ヌビアン系山羊とラーネン系山羊の3種をかけて交配すれば、150キロになる山羊ができると、宮國組合長は述べ、2年後のセリを目標に取り組む構えを熱く語っていた。

 なお昨年の7頭のメスは事故で6頭になったものの、平均2頭の子を産んで、優良品種の山羊が一挙に12頭増えた。約2頭ほど産むのが平均的な繁殖の模様で「今回の山羊は9月に繁殖期を迎え、来年の1月2月が楽しみです」と宮國組合長は、語っていた。

(流杉一行)

この記事をシェアする