静かな緊張感で黙々と紅型教室

毎週火曜日、大浜信泉記念館で午後1時から紅型教室が行われている。主催は、高階章さん。藍布工房の代表で藍の染め物では30年のキャリアがある。13年前から紅型にも着手。6年前に教室を開いて普及にも貢献している。現在、教室に通う生徒は7人。自由に見学ができますと、関心ある人の訪問は可能だとのこと。

「趣味でやるという人もきます。突き詰めてやりたい人も来る」とも。この日、浴衣をつくりたいと、模範になる着物を持参して、構想を練る人もいて、それぞれ自分のペースで取り組んでいる模様。高階さんも自身の作品作りに取り組んでおり、沈黙の教室だが、ときどき高階さんがアドバイスに生徒のもとを巡る。午後5時まで、沈黙の教室だが、細かな作業が続くだけに、緊張感ある沈黙が互いを激励するようだ。10月には生徒の展示会も予定していて、それに向けて地道な取り組みが続くという。

(流杉一行)

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