牛セリ 平均価格上昇のまま推移

 八重山家畜市場では2月12日13日の両日、子牛成牛のセリが行われ、子牛では平均価格が前回より1万4775円高い76万7721円と、相変わらずの右肩上がりは、継続中で、牛不足が続いている。

 取引数は、成牛を含めた数が737頭でその内の子牛が666頭と、いつものようにほぼ9割が子牛。12日は平均価格が3151円落ちても13日に2万7204円盛り返しての二日間の平均価格は前回より1万4775円高い。全体的にデフレ調克服の時代にあって、唯一右肩上がりの子牛生産業界だが、この時期こそ環境に配慮した業態の刷新が求められる。

 糞尿の垂れ流しが海に与える影響や、臭気が及ぼす周辺住民および観光客への影響。その辺が改善されれば、放牧風景は観光資源にも十分なりえる。子牛生産業界は、何があるかわからない厳しさも味わってきた業界であり、是非ともこの時期に、意識の高さを持ってほしいところ。石垣島ブランド、八重山ブランドの向上を全体で格上げすることにもなる。

(流杉一行)

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