超快晴 黒島豊年祭 4年ぶり

 8月13日午前10時から竹富町黒島の宮里海岸で、黒島豊年祭が開催され、黒島住民や郷友会、観光客など、多くの来場者で会場は大いににぎわった。

 コロナ禍で中止が続いたため待ちに待った豊年祭は、雲一つない晴天に恵まれて、会場は心晴れる清々しさに溢れていた。

 朝漕い(あさくい)の儀式の後、パーレー競漕と呼ばれる船漕ぎ競漕が行なわれ、宮里村と仲本村の代表の漕ぎ手が勢いよく船を漕ぎだして、熾烈な競漕を展開。

 ただ、仲本村が目標の印を取り逃がして、戻る間に、宮里村がゴール。久々の勝利を宮里村は獲得して、大いに盛り上がっていた。

 勝敗が決まると、両陣営は互いに健闘を讃え合って、巻き踊りに興じて、会場を盛り立てていた。

このあとは奉納芸能が行なわれて、ミルクの登場から、カサブドンとよばれる傘踊りや、カマオドリと、続いていた。

 昔、首里王府の命令で農作物の増産奨励の一貫で、耕地面積を競う原勝負が行なわれ、引き分けとなったことで、綱引き、船漕ぎと、勝敗をつけるために競ったことから、次の年が豊作に恵まれた。このことから、毎年、綱引き、船漕ぎを実施するようになり、現在になっている。

 4年ぶりの開催で、コロナ明けなのかまだ続いているのか、まだコロナ患者が病院に集まっている事態が起こっており、楽観視はできないものの、豊年祭で解放感は大きく人の心を弾ませているのは、間違いない。

(流杉一行)

この記事をシェアする