6月18日午前10時から石垣漁港で中・西合同組によるワカシバーリーが開催された。
ワカシバーリーとは、6月21日に予定されている四か字ハーリーに出場する中・西合同組が、ハーリー前に、3つある競漕(アガリバーリー、御願バーリー、転覆バーリー)に、どの船が出場するかを決めるためのレースで、毎年旧暦の5月1日に実施されているレース。(東一組や東二組では実施しない)
この日、西組、中一組、中二組から爬龍船3隻がスタートラインに並び、定刻10時に、各組屈強の漕ぎ手が一斉に櫂を漕いで、水しぶきを上げていた。
会場には多くの関心ある水産関係者や、ハーリーが好きな市民が集合して、会場は大いに賑わっていた。
4年ぶりの制限なしのハーリーが6月21日に実施されるとあって、職場ハーリーやマドンナハーリーなど、市民参加の多彩なハーリーも開催されるとあって、多くの人から関心も広がっており、4年ぶりのコロナ明けも手伝って、たくさんの人がレースを見に集まっていた。
なんといっても、ウミンチュが操る爬龍船は躍動感があり、また各組ごとに漕ぐスタイルがあり、そのペースの違いや櫂を揃える姿など、見ごたえがある。3艘は、ハーリーの華であるアガリバーリーの参加を狙って、全力で競うため、そこは誰もが気になるレース。この日は東1組、東2組のウミンチュも気になるのか、見にきていた。
レースは、一斉にスタートを切り、折り返し点で西組のリードがわかると、会場が大きく沸き返っていた。「まだわからない」という声や、2位との差を見極めようと、3隻の爬龍船に来場者の目は釘付けになっていた。
2周目では、1位西組が徐々に距離を伸ばし、2位と3位が拮抗して、デッドヒートを展開。
ワカシバーリーは西組に凱歌が上がって、2位には中2組がなり、西組上がりバーリー、中二組が御願バーリー、中一組が転覆バーリーに決まっていた。
(流杉一行)