島の子ども応援まつり盛況

 6月11日午後3時から石垣市新栄公園で、島の子ども応援まつりが開催された。

 これは八重山の小中高生がスポーツ・音楽・芸能で頑張るとき、大会で勝ち進むと遠征費に費用がかかり、経済的な離島の離島というハンデが、子どもたちの大きな壁ともなっている。

 父母会にかかる負担を軽減できないかと、関係団体17人の有志が集い、10か月協議して、このイベントを実現。

 子供が舞台披露し、遠征のための支援をお願いし、父母会が用意する出店で、その売り上げを遠征に回すという形の、いわば子どもたちの将来を支えるイベント。

 この日、新栄公園を出入りする来場者数は、ことのほか多く、子どもたちの遠征費に苦労する経験者も、これから経験する人も、応援したいと思う人がした人も詰め掛け、大会発表では約1万人が来場したとのこと。

 午後九時近くにあった花火まで約6時間。遠征費を稼ぐための出店には、終日列が途切れず、午後8時半になっても、各商品売り切れたあと、残るかき氷を求める人も数多く訪れるなど、活況を呈していた。

 各支援クラブの出店のほかにも、早指し将棋や、モルック大会、アームレスリング、10mダッシュ測定会、eスポーツ大会などのコーナーも設けられて、会場はにぎやかに盛り上がっていた。

 石垣市や八重山青年会議所も共催での取り組みで、主催者の島の子ども応援まつり実行委員会の喜納氏は、準備に時間をかけ、協議を重ねてこの日を迎えることができた。大勢の来場者に感謝します。来年も開催したいと、抱負を語っていた。

 日本最南端の八重山であり、その中心都市石垣市で、県庁所在地から400キロ海で隔てられた場所で、市民が協力して子供たちを応援する受け皿を、イベントで作り上げたのは、実にも事。石垣島まつりでも見られた応援の出店が、父母会が応募してもすべて出せない制約がある。このイベントは舞台も出店もすべて子供のため。

 この日、幼い子供たちが、真剣に子供が舞台で見せる活躍ぶりに、目を見張っているのが、印象的だった。

(流杉一行)

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