忘勿石之碑修復で記者会見 波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑の建立も 広く募金を呼びかけ

 4月25日午後2時半から、八重山平和祈念館で、忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会(内原勲会長)による、「忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立事業募金趣意書」の記者会見が行われた。

 冒頭、挨拶に立った内原勲会長は、1992年に建立された西表島の南見田の浜に建つ忘勿石之碑が、2019年9月30日に襲来した台風19号により、大きく破損したため、その修復のために修復期成会準備会を立ち上げ、修復に向けて取り組んできたことを発表。

 同準備会は令和2年3月に石垣在波照間郷友会と西表在波照間島関係者、波照間公民館の3者を主な役員として結成。これまで検討会、現地視察、竹富町役場への要請、事業説明会(波照間地区や西表島東部地区にて)など実施し、修復・建立工事専門家を含む多くの関係者の意見を集約して、事業計画を立ててきたとして、その内容を細かに発表した。

 事業計画は、「忘勿石之碑修復および疎開地の戦争遺跡の整備事業」と、「波照間島における慰霊碑の建立事業」。そして「忘勿石・波照間島の碑記念誌発刊事業」の3つ。

 「忘勿石之碑修復および疎開地の戦争遺跡の整備事業」は、忘勿石之碑修復に加え、「忘勿石 ハテルマシキナ」の十文字及び彫られた砂岩の保存や、忘勿石之碑の遊歩道入口付近の案内板設置および、忘勿石之碑から100m離れた場所で見つかった故大嵩伊佐さん(ミルク面づくりの技術者)が砂岩に彫ったミルク面と半洞穴の保存および標柱の設置。また、疎開地跡に標柱の設置も行う計画。

 「波照間島における慰霊碑の建立事業」は、「波照間島戦争マラリア犠牲者・戦没者慰霊之碑」の建立と、軍によって強制疎開させられた後、家畜が殺され事件に関わる「戦争家畜殺傷之碑」の建立および、現地に標柱の設置。また、島民が飢えを凌いだソテツに関わる「ソテツ感謝之碑」の建立および、現地に標柱を設置するというもの。

 「忘勿石・波照間島の碑記念誌発刊事業」では、これら碑の建立に関わる情報を活字に記録するべく記念誌を編纂する。

 募金目標総額は1000万円で、募集期間は令和3年4月から令和4年3月31日まで。

 来年の7月末には、修復および各碑の建立を実現して、8月15日には、丁度建立30周年となるため、節目として慰霊祭ができればと思っていると、会長は述べていた。

 同期成会は、17名の役員でなり、顧問は17名。専門実行委員会が設置され、22名の募金委員会(島村賢正委員長)、13人の工事施工委員会(新城寅正委員長)、14人の記念誌編集委員会(西前津松市委員長)が組織されている。

 130人以上の事業賛同者があり、この取り組みへの支援の声が集まっているとのこと。

 事業は、募金で賄うため、多くの人からの理解と協力を求めている。

なお寄付金納付方法は
現金書留による寄付 会長宅に送付を
持ち込みによる寄付 会長・役員・委員へ
銀行振込による寄付
 琉球銀行 八重山支店 店番号:703 普通預金 口座番号1038281
 口座名 忘勿石之碑修復 波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会 会長 内原 勲

 沖縄銀行 八重山支店 店番号:601 普通預金 口座番号1900547
 口座名 忘勿石之碑修復 波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会 会長 内原 勲

 沖縄県労働金庫 八重山支店 店番号:962 普通預金 口座番号3437262
 口座名 忘勿石之碑 波照間島慰霊之碑建立期成会 会長 内原 勲

 ゆうちょ銀行 記号17090 番号19526791
 口座名 忘勿石之碑修復 波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会
  ほかの金融機関から当口座への振り込みは、次の内容を指定。
  店名 七0八(読み:ナナゼロハチ) 店番708
  預金種目:普通預金 口座番号1952679(最後の「1」は入れない)

注意1:沖縄県労働金庫の口座名は短縮されている。
注意2:ゆうちょ銀行口座には会長名が入らない。

なお、この事業への寄付は、確定申告時の税の控除(寄付金控除)の対象にはならないとのこと。寄付金納付者の名前が原則として記念誌に公開する予定で、公開を望まない場合には振り込み依頼書の依頼人記入欄や口頭で連絡要とのこと。
 1万円以上の寄付者には記念誌を贈呈するとのこと。

連絡先は
期成会事務局(会長宅)は、〒907-0003
沖縄県石垣市平得7-28
内原勲 会長 電話090-6858-7593
勝連松一 事務局長 電話090-7987-5750
金嶺一彦 会計長 電話090-1871-2048
島村賢正 募金委員長 電話090-2505-6671

(流杉一行) 

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