今年度2度目のプレミアム商品券の発売

 6月1日、午前9時からはじまった2度目のプレミアム商品券の発売は、石垣市内の大型量販店(マックスバリュー各店舗に、サンエー石垣店、ドンキホーテなど)で販売された。

 地元の店限定が赤い券で、青い券は大型量販店と地元の店共通。地元の店の活用をねらっての地域振興を理由に発行されるプレミアム券だ。

 ただ、経済的な厳しさは、各家庭に押し寄せており、物価高もまだまだこれから始まる雰囲気がある。

 2020年の一律10万円が貯金に回ったとする政府の主張から、再開はないような雲行きのコロナ救済策。

 ところが、国税局の職員が仲間とともに、サギを働く事件が発覚した。国レベルの大事件だ。そこに見えてくるのは、行政が法人向けに取り組む姿勢にある穴の構造。経済主体を企業において、そこに気持ちを向けてのシステムが重視されている。そして役所や専門家の間での不正が、国民にわからない形で、進められる面白さを、内心喜んでやっていないか。この公務員たちは完全に組織的だ。

 わからない不正が、相当あって、その中で当然のようにサギがおこなわれているのではないか。あの4000万円以上の送金ミスなど、あまりに異常である。また、それをネットカジノなどという、またわけのわからない世界に使われたという。

 法律が追い付いていないから、今のうちにうまくやれば、逃げられるという根性を、裏の顔を持った公務員がやっていて、かなり蔓延しているのではないか。公務員の利口さが、犯罪にも活用されているなら、こんな大問題はない。

 しかも、国税職員らはデジタル通貨に溜めていたというから、考えられない。国税局職員がやっただけでなく、警察官もからんでいたというではないか。この横の関係は、公務員の裏の倫理観だと考えるとこんな恐ろしいことはない。

 考えてみれば、石垣市のプレミアム券がどれだけ地域で活用され、その地域循環にどれだけ貢献したかが、発表されていない。

 集った券を会社側が換金する額の公表は、企業秘密あるいはプライバシーというのなら、地域循環の意味は何か。
 地元出身の会社が公に貢献する社会資本の部分。島を愛する資本。それが存在するから、循環させるのではないか。違うのか。公表されていたなら謝る。情報公開しているなら、取りまとめた事実を公表してほしい。

 行政というのは、利口な人が好きで、いうなれば困った人を助けるよりも、企業の法の隙を突いた悪事を見逃す方に、見て見ぬふりで加担する。行政職員がそれを見慣れて、仲間で手を染めた。それが真相か。

 これは途上国のような国では、珍しくないかもしれない。今にはじまったことではないか・・・ああ無情。コロナウイルスが変異して、公務員の間に倫理観を緩ませる患者が発生。政府が経済界に向け、公金を奮発する様子に、自制心が簡単に破壊される病で、司法に発覚しなければ、すぐに忘れたことにして通常業務につける。

 (流杉一行)
 

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