チャレンジがテレワーク施設として再生

 登野城で長年、家電から家具、生活雑貨を扱った「チャレンジ」が2018年に閉店して、またひとつ石垣島の光景が寂しく変わっていたが、このほどまちのコイン「まーる」が「チャレンジ」の名前を継承して「チャレンジ石垣島」の名前で同じ場所にテレワーク施設を開店する。

 5月27日の開店日を前に、26日午後5時半からオープニングイベントが開催された。

 開業するのは株式会社カヤックゼロ(本社:沖縄県石垣市、代表取締役CEO柳澤大輔)で、コワーキングスペース「チャレンジ石垣島」が正式名称。147坪の敷地に、フリー席47席、会議室2室、イベントスペース(50人座席)、テラス席12席と、仕切られたブース席4ブースがあるほか、フードゆんたくスペースも用意され、外には山形そばの店舗に、移動販売のコーヒー店とかき氷店が並ぶ。自転車のレンタルエリアもある。

 「島から世界を面白く~石垣島のコラボ&発信拠点~」をコンセプトに、島内外からの働く人を受け入れるワーケーション拠点として開店。

 それだけでなく、島の自然や文化、多世代と交流できる様々なイベントや地域・社会貢献プログラムも体験できるように、施設を展開。働くだけでなく、石垣島で暮らし、遊び、新しい価値観に触れることも想定。

 沖縄のちゃんぷる文化を体現した発信拠点として、アフターコロナの新しい働き方を実現を目指すという。

 時代は、オンラインでのやり取りがかなり浸透して、仕事も自由な場所から発信できる世の中が当たり前になっている。石垣島で、ワーケーション施設がテレワークを前提に用意されるのは、まず初めての試み。

 しかも、ここに全国からクリエーターが活用に来れば、その交流も可能となり、講義も可能なイベントスペースもありことで、島の若い世代との交流から、そのポテンシャルは、大いに期待できる。

 社会教育関連も、眼を大にして、この施設の活用の途を図ることが考えられる。

 この日集まった人の中に、経済団体も見られて、広い範囲での関心の高さが示されていた。

 なお、5月27日から31日の特別期間中は、午前9時から午後6時までで、コワーキングスペースは自由に無料で使える模様。6月1日から通常の営業となり、午前9時から午後9時までの営業となる。

 まちのコイン「まーる」(コミュニティー電子通貨)の拠点としても機能するとのこと。

 5月28日にはオープニングイベントが午前10時から午後4時まで予定され、チャレンジマルシェ、「まーる」市、島の若手企業家たちによるトークイベント、高校生による芸能、音楽、パフォーマンスなどが予定される。

 (流杉一行)

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