第49回沖縄県高等学校野球部対抗競技会が1月9日から17日の間、各地区で日時と会場を決定して開催されている。
八重山地区では、1月11日、朝から石垣市中央運動公園陸上競技場と市営野球場で、八重山地区の高等学校野球部対抗競技会が行われた。
今回は、新型コロナウィルスの感染拡大防止対策ガイドラインを設けての開催で、慎重な体制での競技会となっていた。
全県の高校球児が各高校対抗で1500m走、100m走、1600mリレー、立ち三段飛び、遠投、打撃、塁間走、塁間継投の8種目で競うもの。この日、八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校の3高校の野球部員各9名以内が、同陸上競技場と市営球場を使って計測していた。
陸上競技場では、立ち三段跳び、100m走、1800mリレー、1500m走、打撃が計測され、市営球場では、遠投、塁間走、塁間継投が行われていた。
午前9時ごろには陸上競技場で八重山高校が野球部レギュラー9人が3人ずつ100m走を走り、記録を計っていた。
八重山商工高校2年の金城悠月選手は打撃で111m66を記録。八重山地区の打撃で第一位となった。
また、昨年、好成績を出している八重山高校2年の西表夢叶選手は、この日100mで走11秒4を出し、打撃では100・5mと100m越えで、遠投は105・2mと、高い運動神経を示していた。
実は西表夢叶選手(投手・野手)は、昨年、100m走11.秒74を出し県内1位で、かつ立三段跳び8m68でこれも県内1位、遠投でも108m24でこれも1位となり、塁間走では14秒39と県内第3位で、個人種目6競技中3種目が第一位の強者。3位以内では4種目に頭角を現している。
この大会は、昨年パリーグで新人賞を獲得した西武ライオンズ平良海馬選手が平成28年の第45回同競技会で打撃111.15mを出して全県打撃第2位の成績を出しており、スカウトの目にとまるきっかけになったとされている。
平良海馬選手は、甲子園での活躍組とは違い、スカウトの目でプロ野球入りを果たしている。しかも県出身のプロ野球選手で初の新人賞獲得に輝いた。
この競技会で活躍する西表夢叶選手は、野球好きな島人には楽しみな選手といえそうだ。
競技途中の西表選手に調子を聴くと、「今日は、特別調子がよいわけではないが、頑張ります」と、明るく答えていた。
(流杉一行)