10月25日、26日の二日間は、国の民俗無形文化財「竹富島の種子取祭」(タナドゥイ)の奉納芸能が行われる日で、初日の25日から多くの郷友、観光客が竹冨島の世持御嶽に集まり、竹富島最大のお祭りを楽しんでいた。
今年の五穀豊穣と家内安全を神に感謝に、来夏世の豊年満作を祈願する竹富島の種子取祭は、10月19日からはじまり、奉納芸能の練習や会場設営、様々な儀式を経て7日目と8日目の奉納芸能の日を迎える。
この日は玻座間村の奉納がおこなわれ、午前9時半に世持御嶽に到着した神司や公民館役員らは、盛大な出迎えを受けたあと、庭の芸能がスタート。
ほら貝と銅鑼、鉦、太鼓の音を合図に5組の棒が披露され、会場は大いに沸き返った。
竹富小中学校の生徒と教師らによる太鼓のあと、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝い種子取、腕棒と続いて、最後はンマヌシャー(馬乗者)が披露され、演目が終わるごと見物人の大きな拍手が贈られて、会場は大いに盛り上がっていた。
このあと舞台の奉納に移り、長者(ホンジャー)から弥勒、スー踊り、鍛冶工、赤馬節など展開し、舞踊から狂言まで34演目が奉納され、会場は華やかに着飾った演者の見事な舞や、たのしい狂言を楽しんでいた。
26日は仲筋村の奉納がおこなわれる。
(流杉一行)