10月7日午前10時から大浜信泉記念館で沖縄司法書士無料相談会が実施された。
市内で司法書士事務所を営む司法書士8人が午前と午後に担当を割り振り、市民の相談に応じるもので、毎年10月1日の「法の日」の近くで無料相談会を開催。このほか2月にも無料相談会を実施しており、年2回、法律相談を司法書士会八重山支部(青木徹八重山支部長)では実施している。無料相談に訪れる人は、日頃各個人の司法書士事務所に訪れる人と違って、広範囲な相談が多く、気軽に法律について聞いてくる人が中心。一方、事務所に来る人は「会社をつくる」「土地を登記したい」「相続について相談したい」「土地や建物の名義を変えたい」など、具体的な目的が定まっているとのこと。昨今は、相続の相談が多く、これまでの長男の一人占有の傾向から、次第に相続資格持つ各人の権利行使に移行する傾向が出ている模様。
目下、高齢化社会の進展度合いが、大きな社会問題になっており、4人に1人が65才以上の高齢者になり、その4分の1が認知症およびその予備軍となるとされている。後見人制度をつかって、認知症にかかってもその後見人を指定して、財産・運用を保持する方法もあるなか、実態として後見人制度を活用している高齢者の数の少なさは、その制度自身高齢者自身のためになるものとして、知られていない実態もある模様。
このほか、相続に関して、疎遠になった親戚の死去で故人に多額の借金があった場合、3ヶ月以内にするべき相続放棄の手続きを忘れてしまうと、破産にまで追いやられるケースも全国ではある。法律に関する相談を気軽に出来る場をもつことが、不注意を避ける方策にもなりえる。
司法書士無料相談会では、市民に気軽に来て、法律関係で知りたいことを、率直に相談してもらい、うまく活用してほしいとのこと。次の機会は2月に実施予定の模様。
(流杉一行)