白保小学校5年生が食農体験

 8月30日午前9時から石垣市白保の仲田原の大道正信さんの田圃で白保小学校5年生18人が田植えを体験した。

 挨拶に立ったJAおきなわ八重山地区営農振興センターの石垣信治センター長は、子ども達にさっそく授業を開始。「野菜やサトウキビをつくり場所は畑といいますが、米をつくる場所は田んぼといいます。米は米になる前を籾(もみ)と言い、田んぼにあるときは稲と言います。今日植えるものは、稲の苗というもので、この苗を植える場所が田んぼです。田んぼの泥は触って気持ちが良いもので、汚くありません。どろんこになっても大丈夫。心配しないで作業してください」と、楽しく思い出に残る田植えをしてくださいと述べていた。

 子ども達は、石垣センター長とともに、裸足になって土の感触を感じつつ、田んぼに入り、田植えを実施。子ども達はおおはしゃぎで泥だらけになりながら、苗を土に植え込み、田植えを楽しんでいた。これは、JAおきなわ八重山地区営農振興センターが子ども達に、地域の産業である農業を体験しながら、食育の学習もする「食農体験」を提供しようと、取り組んだもの。今回、初の試みで、次は11月下旬から12月上旬に稲刈り体験を予定。その収穫物の米から、次はじゅーしーづくりや米味噌づくりを体験するというもの。自ら田植えしたものを、収穫し、調理まで体験する取り組みは、これまでにないもの。子ども達が地域の産業を理解し、それがいかに自分たちの食生活につながっているかを、体験で学ぶもので、JAのスタッフらも意欲的。

 この日、稲刈りを体験した子ども達は「たのしかった。やばいくらいで、やみつきになりそう」などと、開放的な気分で田植えを体験できて、大いに喜んでいた。

(流杉一行)

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